現地時間11月23日、森保一監督が率いる日本代表は、カタール・ワールドカップ初戦でドイツ代表と対戦。33分にPKで先制されるも、後半に途中出場した堂安律、浅野拓磨のゴールで逆転し、劇的な逆転勝利を収めた。

 この大金星に反応したのが、スペインの新聞『MARCA』だ。「スペインよ、気を付けろ。日本が来るぞ!!!」と警鐘を鳴らしている。

「日本代表は、個よりも組織という、昔から変わらない方針でこの大会に臨んだ。26人のメンバーは中盤の人数にオーバーブッキングがあるほど充実しているが、『9番(ストライカー)』が欠けていたのだ。実際、セルティックの古橋亨梧がメンバー外になったことは、広く批判された。

 そして、ドイツ戦の前半は最悪の予兆を確認するような内容だった。PKで失点した後に攻撃の選択肢は消えてしまい、ドイツに翻弄された。ハーフタイムには0-1よりも大きなスコアで突入する可能性もあった」
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 だが、「HT後に日本は生き返った」と驚嘆している。

「森保はHTに久保を退場させ、冨安健洋を投入して3バックに変更。これはドイツと再び戦うための決断だった。そして浅野拓磨、堂安律、南野拓実といった選手を送り込んだ。この“切腹”覚悟の、大胆な決断こそが勝因だ。変化が相手を難しくさせ、浅野と堂安がゴールを決め、勝利を呼び込んだ。最終的に1-5-4-1といったフォーメーションは嘘となり、3人のバック、6人のストライカーをフィールドに据えるという、信じられない“革命”を起こして、番狂わせを現実にしたのだ」

 そして、グループステージ第3戦で対戦する日本について、このように綴った。

「この結果は、スペインに対する重大な警告だ。彼らがドイツを破ったことで、グループEの争いは分からなくなっていくかもしれない。油断はできない」

 スペインと日本の試合は、現地時間11月30日の22時(日本時間12月1日の4時)に行なわれる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部