日本代表が挙げた歴史的な大金星に欧州フットボールシーンも揺れている。

 現地11月23日、森保ジャパンはカタール・ワールドカップの初戦でドイツ代表と対戦し、2-1の逆転勝利を収めた。33分にPKで先制を許すも、後半に見事なまでの積極采配で盛り返し、終盤に堂安と浅野がゴールを挙げてゲームをひっくり返した。

 大会をヒートアップさせた大番狂わせを、欧州各国のメディアも熱狂的に報じている。

 イタリアの日刊紙『La Repubblica』は「神々たちの墜落。アルゼンチンに続いて、今夜はドイツが失墜した。日本の鮮やかなゲームプランの前に屈したのである」と報じ、同全国スポーツ紙の『La Gazzetta dello Sport』は「大国ドイツが哀れにも“ハラキリ”(切腹)に追い込まれた。日本は猛追撃を繰り広げ、美しきクーデターを完成させたのだ」と称えている。

 スイス全国紙『Blick』は驚きを持ってレポート。こちらは「まさにサプライズだ。意気揚々と白星スタートを飾るはずだったドイツは、90分後には想像もつかなかった苦境に立たされているのだから」と評し、「すべては日本のセンセーショナルなパフォーマンスがもたらしたものだ。すべてのドイツ人を沈黙させた」と伝えている。
 
 さらに、オランダ日刊紙『Algemeen Dagblad』はドイツ代表の出来に辛辣だ。

「キックオフ前の集合写真で、ドイツ代表メンバーは口を押えてFIFAに対する無言の抗議メッセージを示した。だが、肝心の両脚も振るわなかったようだ。先制したまでは良かったが、ハイパフォーマンスを持続できず、最後は日本の軍門に降ったのである。4年前の悪夢がふたたび――。文字通り、お粗末なスタートを切った」

 グループEの第2戦は現地11月27日に行なわれる。日本対コスタリカ戦は日本時間で19時、スペイン対ドイツ戦は同28時のキックオフだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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