現地時間11月23日、カタール・ワールドカップ(W杯)のグループステージ(E組)第1戦で、日本は4度の優勝を誇るドイツと対戦し、2-1で逆転勝利を収めた。
苦しい前半だった。33分にPKで先制を許すと、その後も波状攻撃を浴びたが、GK権田修一の好守などで何とか最少失点で耐え凌いだ。迎えた後半、開始と同時に久保建英に代わって冨安健洋を送り込み、3バックに変更すると、この策が見事に的中。
前半にはほとんど見られなかった迫力ある攻撃が生まれ、75分に南野拓実のシュートから堂安律が同点弾を奪った。俄然勢いに乗ると、83分に浅野拓磨が個人での突破から値千金の勝ち越し点を挙げてみせた。
日本サッカー史に残る番狂わせにSNS、そして渋谷の街もお祭り騒ぎだ。スクランブル交差点は歓喜の声を上げる人々で溢れた。このムーブメントには英紙『Mirror』に寄稿する海外記者コリン・ミラー氏も注目しており、ツイッターで映像を拡散。なかでもそのマナーには驚きを隠せないようで、投稿にはこう綴られている。
「ドイツを倒した後の公道での祝勝会は、(車の)信号が赤の時だけ行なうほど、ファンの皆さんは礼儀正しい」
【動画】海外から見ればまるで芸術?秩序に満ちたお祭り騒ぎをチェック!
ミラー氏が指摘した信号が変わった瞬間、一目散に引き揚げる姿は、世界中から共感を集めており、様々な言語で以下のようなコメントが寄せられている。
「なんて国だ!」
「組織的カオス」
「文明的フーリガニズムのアートだ」
「喜びの中でさえ、彼らは道路法を尊重する」
「日本人はレベルが違う。IQの高い人たちだ」
「日本の祭りは青信号で止まり、赤信号で戻る」
「インドネシアがこうなるのはいつ?答えは明確だ。それは絶対にない」
「日本人は地球上で最も興味深い」
「衛生管理から祝祭日の交通安全まで、本当に素晴らしい人たちだ」
「彼らが世界のモデル国であることは驚かない。試合後のスタジアムでのサポーターの清掃活動はよく話題になるが、他国の同じ行為を見たことがない」
森保ジャパンは今後、27日にコスタリカ、12月1日にスペインと相まみえる。勢いそのままに再びセンセーションを巻き起こし、祭りをさらに活気あるものとできるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部