日本代表MF遠藤航(シュトゥットガルト/ドイツ)が、23日に行われたFIFAワールドカップカタール2022・グループE第1節のドイツ戦を振り返った。

 前半はドイツ代表に圧倒され、33分にPKで先制を許した日本代表だったが、システム変更や選手交代が奏功し、75分に途中出場の堂安律が同点弾をマーク。83分にはこちらも途中出場の浅野拓磨が値千金の決勝ゴールを記録し、2-1での逆転勝利を飾った。

 ボランチのポジションでフル出場を果たした遠藤。データサイト『Opta』によると、同選手はこの試合でデュエル勝率「73.3パーセント」を記録。W杯の対ドイツ戦でこれより高いデュエル勝率を記録したのは、2014年ブラジル大会でのDFダヴィド・ルイス(当時:ブラジル代表)だけだという。

 屈強なドイツ選手を相手に中盤で存在感を放った遠藤は、試合を次のように振り返っている。

「前半はすごくタフでしたね。相手も勢いを持ってやってきたし、自分たちもしっかりブロック引いて守ろうみたいなところがありました。その判断は全然悪くなかったと思うんですけど、思った以上に相手も圧力をかけてきてたところがあって。1失点しましたけど、最低限と言うか、2点目失点したらいけないと思っていました。後半はうまくシステムを変えながら前に圧力をかけながらやれたので、交代選手含めていい試合だったかなと思います」

 試合を通して中盤での守備に奔走した遠藤。システム変更後はチームがハイプレスを敢行したこともあり、一人で中盤の守備を担うようなシーンも見受けられた。同選手はそのことに次いて次のように言及している。

「3バックにするのは、最後しっかり守るのか、1点取りに行くのかっていうところで、今日に関しては点を取りに行かなきゃいけない状況だったので、ある程度そこは理解していました。後ろの3人の選手たちが結構一緒に来れる状況を作れてたんで、個人的にはそんなに後半メチャメチャきつかったわけではないです。役割がそれぞれハッキリしましたし、自分としてもボランチのところを抑えながらタテに入ったらプレスバックしてセカンド拾うみたいなことをできました」

 初戦で貴重な勝ち点「3」を手にした日本代表。遠藤はこの試合にかけていた自身の思いについては次のように明かしている。

「個人的にはこの初戦に絶対勝ちたいと思っていました。まあ、チームの状況的には引き分けでもOKみたいのはありましたけど。個人的にかける思いは強かったし、なんで自分がブンデスリーガに移籍してやってきたのかっていうところを証明したいと思ってたので、それができてよかったです」

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