浅野のゴールが日本を勝利に導いた

23日、カタールW杯の初戦となるドイツ戦を迎え、1-2の逆転勝利を飾った日本代表。衝撃のスーパーゴールを決めた浅野拓磨を元アルゼンチン代表の名ストライカーと重ね合わせたファンも多かったようだ。
 
大迫勇也がメンバー外となったこともあり、センターフォワード候補の1人として期待された浅野。今回のドイツ戦では前田大然が1トップのポジションで先発出場を果たしており、浅野はベンチスタートとなった。
 
試合は33分にPKから先制点を許す展開となり、前半を1点のビハインドで終える。森保一監督は後半から冨安健洋を投入し、布陣を3バックに変更。57分には浅野と三笘薫という攻撃的なカードを2枚切り、71分には堂安律、75分には南野拓実も投入。するとこれが効果を発揮し、75分に堂安が同点ゴールをゲットした。
 
そして、さらなる歓喜の時が訪れたのは83分。前線右サイドにいた浅野が板倉滉からのロングフィードを巧みにトラップすると、ニコ・シュロッターベックと体をぶつけあいながらドリブルでゴールに近づく。角度のないところから名手マヌエル・ノイアーの肩口を抜くシュートをゴールニア上へ決めてみせ、劇的な逆転勝利の立役者となった。
 
浅野はW杯アジア最終予選のホーム・オーストラリア戦でも、途中出場から決勝弾となるオウンゴールを誘発していた。しかし、今回のゴールはその時と違って正真正銘、浅野のゴールであり、文句なしのスーパーゴールだったと言えるだろう。
 
この浅野のゴールを見て、元アルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロを思い出したファンも多いようで、SNS上では「アグエロかと思った」「アグエロが憑依してた」「アグエロっぽかった」といった声が多数あがっている。また、海外のサッカーファンも同様の感想を抱いたらしく、このような投稿が見受けられた。
 
「あのアサノのゴールはとんでもない。角度のないところから、まっすぐゴール上に叩きつけた。アグエロのゴールで何度も見た光景のような気がする」
 
「アサノがアグエロ的なゴールを決めた」
 
「タクマアサノは和製アグエロだ」
 
今回のドイツ戦の勝利により日本代表は決勝トーナメント進出へ一歩近づいたが、まだコスタリカ戦とスペイン戦が控えている。特にスペインはコスタリカを7-0で破る強さを見せており、できればスペイン戦の前に勝ち点を6まで伸ばしておきたいところ。27日のコスタリカ戦で再び“和製アグエロ”の活躍が見られるか。