コスタリカ戦の黒星は、日本代表とそのサポーターに大きなショックを与えた。だがそれで、ドイツ戦勝利の歴史的な偉業が取り消されたわけではない。

 現役時代にブラックバーンやチェルシーなどでプレミアリーグを戦った元イングランド代表で、セルティックのレジェンドOBでもあるクリス・サットンは、現場で目にした快挙に感銘を受けたようだ。今大会の1週目を終えてのベストゲームにドイツ対日本を選んでいる。

 サットンは英紙『Daily Mail』で「アルゼンチン対サウジアラビアだと言うかもしれないが、私のお気に入りはドイツ対日本だ」と述べた。

「大会ベストゴール候補でもあるタクマ・アサノ(浅野拓磨)の決勝点、そして日本が試合をひっくり返すのを、私はあの場で見たんだよ」

【動画】英レジェンドが「大会ベストゴール」候補と賞賛した浅野拓磨のゴール
 後方からの板倉滉のロングボールを巧みにコントロールし、一気にドイツゴールまで運んで、マヌエル・ノイアーが守るニアサイドを射抜いた浅野拓磨の一発には、様々な賛辞が寄せられている。サットンも高く評価しているようだ。

 だが今、浅野の頭にあるのは、途中出場したコスタリカ戦でネットを揺らせなかったことだろう。それは日本の選手全員が同じなはず。ベスト16進出が懸かるスペインとのグループステージ最終戦で、日本の選手がドイツ戦の浅野のように素晴らしいゴールを決められるように願うばかりだ。

 なお、サットンは大会1週目のベストプレーヤーにフランス代表のキリアン・エムバペ、ベストゴールにセルビア戦でオーバーヘッドを決めたブラジル代表のリシャルリソン、最優秀ニューカマーにスペイン代表のガビ、ベストセーブにサウジアラビア戦でPKと直後のピンチを防いだポーランド代表のヴォイチェフ・シュチェスニーを選出している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部