元ドイツ代表のエースであり、ドイツ代表で監督も務めたユルゲン・クリンスマン氏が、日本代表のドイツ代表戦勝利に言及した。イギリス『BBC』が伝えた。
23日、カタール・ワールドカップ(W杯)グループE第1節で日本はドイツと対戦した。
5度目のW杯優勝を目指すドイツと、7大会連続7度目のW杯で初のベスト8入りを目指す日本の対戦。立ち上がり、日本は良いプレスからカウンターを仕掛け、前田大然がネットを揺らすも、これはオフサイドで認められず。するとドイツが徐々に主導権を握り、日本を押し込んでいく展開に。すると33分にPKを決められ、ドイツに先制を許す。
失点後も押し込まれながら前半を1-0で折り返すと、森保一監督はシステムを[3-4-3]に変更した。
徐々に日本がボールを回せるようになるも、ドイツが猛攻。それでもGK権田修一の好セーブ連発で凌ぐと、途中出場の三笘薫の運びから、南野拓実がシュート。これはGKマヌエル・ノイアーにセーブされるが、堂安律がこぼれ球を蹴り込み同点。さらに板倉滉が自陣からFKでフィードを送ると、反応した浅野拓磨がボックス内右の角度のないところからシュート。これがGKノイアーの頭上を打ち抜き逆転。そのまま1-2で勝利を収めた。
大方の予想ではドイツの勝利が強かった中、日本が劇的な勝利を収め、前日のアルゼンチン代表を撃破したサウジアラビア代表と同じ展開となった。
自国のまさかの初戦敗退にクリンスマン氏が言及。ドイツが良くなかったとし、日本は後半に動いたことで勝利に値したと語った。
「ドイツにとってはとても腹立たしいことだ。そして明らかに、スペインとのグループに入っているため、トリッキーな状況になっている。グループを勝ち抜けないというリスクが生まれた。ただ、あそこまでする必要なかっただろう」
「ドイツは基本的に安定していた。ただ、テンポやパスの観点から見れば、ギアを上げられなかった。遅すぎたし、無気力すぎた」
「そして後半に日本は動いた。アグレッシブさ、噛み付く気持ち、気迫のレベルを動かした。彼らは試合に戻る方法を見つけ、勝利に値した」