【FIFA ワールドカップ カタール 2022・グループF】モロッコ0-0クロアチア(日本時間11月23日/アルバイト スタジアム)

 一度はピッチに戻ったが、やはり続行はできなかった……。モロッコ代表DFヌサイル・マズラウィは、ゴール前へ果敢にアタックした場面でアバラを痛めてしまっていた。勇敢に戦った彼を「これは病院行きだ」「無理しちゃダメ」とファンも心配した。

【映像】あまりの痛さに交代を自己申告する瞬間

 60分に交代となったが、原因は51分のシーンにあった。ショートカウンターからモロッコ代表FWブファルが放ったミドルシュートは相手DFにブロックされるも、こぼれ球に反応したのが左サイドバックのマズラウィだった。

 豪快なダイビングヘッドで合わせにいったものの、シュートはクロアチア代表GKリバコビッチに阻止されてしまった。その際、着地の際にどこかを痛めてしまったようだった。

 ピッチ上にうずくまり、交代が必要ではないかと心配されたが彼は立ち上がり、一度、プレーを続行していた。しかしその8分後、自ら交代を志願するジェスチャーをして、その場に寝転がってしまったのだ。結局、担架で運び出されるほどの痛みだったようだ。

 ABEMAの視聴者はマズラウィに対して、「病院行きだ」「無理させたらダメ」と相次いで心配する声をかけた。一方で倒れ込む姿が、かつてプロレスで伝説のゲームを演じた故アントニオ猪木氏が、強敵モハメド・アリに挑んだ際に寝転がるスタイルで挑んだ戦法に似ていたことで「猪木vsアリ状態」「猪木ポーズ」と揶揄するコメントもあった。

 解説の福田正博氏も「選手としてはこれでワールドカップが終わってしまうと残念ですよね。4年に一度ですから」と選手の思いを代弁した。

 かつて日本を率いたこともあるバヒド・ハリルホジッチ前監督との対立の影響により、およそ2年間、モロッコ代表から遠ざかっていたマズラウィ。しかし、監督の交代と共に代表チームに復帰し、チームの一員として存在感を放ってきただけに、軽傷を祈るばかりだ。
(ABEMA/FIFAワールドカップ カタール 2022)