いまだ興奮さめやらない。世紀のアップセットに世界中が沸きに沸いている。

 現地11月23日、日本代表はカタール・ワールドカップの初戦でドイツ代表と戦い、2-1の逆転勝利を収めた。33分にPKで先制されるなど圧倒的な内容で支配された前半を経て、後半に矢継ぎ早に交代カードを切る積極采配とシステム采配で一気に挽回。GK権田のビッグセーブ連発でスコアを維持すると、終盤に堂安、浅野が立て続けにゴールを奪って逆転に成功した。

 一夜明けて、世界中のメディアが森保ジャパンに賛辞を贈るなか、お隣り韓国でも特大の関心を持って主要メディアが報じた。サッカー専門メディア『Inter Football』は「アジアの反乱がはじまった。日本がサウジに続いて“奇跡の大行進”を起こした」と銘打ち、次のように日独決戦をレポートした。
 
「グループEの組分けが決まったとき、日本にとって2敗はほぼ確実と見られていた。ドイツ、スペインと同居する結果となり、誰もが涙目になっていたはずだが、日本はその初戦でとんでもない番狂わせを演じたのである。前半を終えた時点では途轍もない力の差が明らかとなり、もはや敗戦必至と考えられたが、日本はプレッシャーを強めてドイツのスタミナを削り続けた。同点に追いついても立ち止まらず、最後まで攻め抜いた結果、最高の歓喜を迎えたのである」

 手放しで日本代表のハイパフォーマンスを称えた同メディアは、「サウジがアルゼンチンを、日本がドイツを破った。アジアの反乱が巻き起こるなか、次は韓国の番だ!」と強調。現地木曜日(日本時間22時キックオフ)、韓国代表はグループHの第1戦で強豪ウルグアイと対峙する。サウジと日本の健闘に勇気づけられただろう韓国代表もまた、ジャイアントキリングを演じるか。アジア勢の3連勝なるかに注目が集まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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