現役時代マンチェスター・Uなどで活躍した元アイルランド代表MFロイ・キーン氏が、ドイツ代表に劇的な勝利を収めた日本代表を絶賛した。23日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 FIFAワールドカップカタール2022・グループE第1節が23日に行われ、日本代表はドイツ代表と対戦。33分にPKから失点し先制を許したが、後半からシステムと選手を変更して流れを変えると、75分に堂安律のゴールで追いつき、83分には浅野拓磨が勝ち越しゴールを挙げ、2-1での逆転勝利を飾った。

 W杯でリードしてハーフタイムを迎えた試合でドイツ代表が後半に逆転負けを喫するのは44年ぶりのことになった一方で、日本代表にとってもW杯で初の逆転勝利となるなど、歴史を塗り替える一戦となった。

 試合後、キーン氏はイギリスのテレビ局『ITV』で、「もちろん、結果はどこからともなく出たものではない。でも、前回のW杯で失敗から学んでいるドイツとの対戦で、0-1で負けている状況。大きく遅れをとっていたから、(日本の)監督は大きな称賛に値する」と森保一監督の采配に賛辞を送った。

「彼はあれらの変更をしなければならなかった。あれはゲームプランの一部だっただろうし、物事を一新する必要もあった。彼らは冷静だった。2点目の場面については(マヌエル・)ノイアーの対応に疑問符もある。だが、彼らの勝利を妬むことはできない」

「彼らが魂、闘志、エネルギーをチームにもたらすことに疑いの余地はなかったが、知性と優れた質も示した。試合のスピードについていけない途中出場の選手をよく見るが、彼らはみんな周りのチームメイトを押し上げる影響力を持っていた。全員が試合に影響を与えたんだ。母国に興奮をもたらしたんだよ」

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