注目の若手だ
前回のワールドカップ・ロシア大会ではまさかの予選敗退となったオランダ代表だが、今大会は首位で予選を通過してきた。トルコ、ノルウェーと同組で、10試合でわずか8失点と堅守を誇った。
そんなオランダはW杯本戦でグループAに入っており、セネガル、エクアドル、開催国カタールと同組に。すでに初戦を終えており、セネガル相手に2-0で勝利する幸先の良いスタートとなった。
セネガル戦では堅守が光っており、クリーンシートを達成。総シュート数、枠内シュート(15本、4本)共にセネガルが上であったが、世界最高のセンターバックと呼ばれるフィル・ジル・ファンダイクを中心にゴールを守った。今回のオランダの強みはファン・ダイク、マタイス・デリフト、ネイサン・アケと実力者が揃う守備陣だ。
対する攻撃陣は少し地味で、セネガル戦ではステーフェン・ベルフワインとフィンセント・ヤンセンが2トップでコンビを組む。ともにプレミアリーグのトッテナムで苦い思いをしており、ワールドクラスのFWとはいえないが、今季それぞれ所属クラブで得点を量産している。そのためコンディションは万全といっていいだろう(ベルフワインはアヤックスで8ゴール、ヤンセンはアントワープで9ゴール)。
まだワールドクラスとはいえないが、攻撃陣にも守備陣に引けを取らない選手いる。今最注目のコーディ・ガクポだ。エールディビジのPSVで物凄い勢いで得点を量産しており、すでにリーグ戦では9ゴール12アシストを記録。オランダ代表にも選ばれており、セネガル戦では貴重な先制ゴールを決めている。
英『talk SPORT』によると、ガクポは今シーズン終了後に移籍を検討しているようだ。今夏にはリーズ・ユナイテッドやサウサンプトン、マンチェスター・ユナイテッドへの移籍の可能性があったが、PSVに留まった。
「レアル・マドリード、バルセロナ、マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、そしてリヴァプール。そこでプレイできることは光栄なことですが、自分の目標を達成するにはどのチームが最適なのか見極める必要がある」
インタビューではプレイしたい夢のクラブを聞かれており、5つのビッグクラブの名前を挙げている。その3つがイングランドのチームであり、来夏プレミアリーグでプレイすることになるのだろうか。
今大会での飛躍が期待されているガクポ。勢いのある選手であり、彼がオランダ代表をタイトル獲得に導くことに期待したい。