FIFAワールドカップカタール2022・グループG第1節が24日に行われ、スイス代表とカメルーン代表が対戦した。

 優勝候補のブラジル代表、破壊力抜群の攻撃陣を擁するセルビア代表も同居する“死の組”グループG。スイス代表は68年ぶりのベスト8以上、カメルーン代表はアフリカ勢初のベスト4進出に向けて、初戦での勝ち点「3」獲得を目指す。

 前半はW杯初戦らしくやや固い立ち上がりに。カメルーン代表は前線のスピードを生かした速攻で何度かスイス代表のゴールを脅かすものの、相手GKヤン・ゾマーの牙城を崩すには至らない。一方、スイス代表はオープンプレーで決定的な場面を作ることはできず。前半終盤にはセットプレーからマヌエル・アカンジが惜しいヘディングシュートを放ったが、前半は枠内シュート0に終わった。

 スコアレスで折り返すと、後半開始早々にスイス代表が先制する。左サイドからルベン・バルガス、グラニト・ジャカ、ジブリル・ソウを経由して、一気に右サイドへとボールが渡る。ジェルダン・シャキリが深い位置から右足で低くて速いクロスを送り、ゴール前のブリール・エンボロが合わせて押し込んだ。

 カメルーン代表が前がかりになってオープンな展開となるなか、スイス代表は66分に決定機到来。カウンターで敵陣深くに入り込み、右からのクロスにバルガスが合わせる。強烈なシュートは枠をとらえていたが、相手GKアンドレ・オナナの好セーブに阻まれた。

 カメルーン代表はメンバー交代で局面の打開を図るものの、主力メンバーが下がった後はなかなか攻撃の糸口を見出すことができない。スイス代表が1点を守り切って白星スタートを切り、カメルーン代表は日韓大会のドイツ戦から数えてW杯8連敗となった。次節は28日に行われ、スイス代表はブラジル代表、カメルーン代表はセルビア代表と対戦する。

【スコア】
スイス代表 1-0 カメルーン代表

【得点者】
1-0 48分 ブリール・エンボロ(スイス代表)

【スターティングメンバー】
スイス代表(4-3-3)
ゾマー;ヴィドマー、アカンジ、エルヴェディ、リカルド・ロドリゲス(90+1分 キュマルト);フロイラー、ソウ(72分 フライ)、ジャカ;シャキリ(72分 オカフォー)、エンボロ(72分 セフェロヴィッチ)、バルガス(81分 リーダー)

カメルーン代表(4-3-3)
オナナ;ファイ、カステッレット、ヌクル、トロ;ザンボ・アンギサ、グウェ、ホングラ(68分 オンドゥア);ムベウモ(81分 ヌガマル)、チュポ・モティング(74分 アブバカル)、トコ・エカンビ(74分 エンクドゥ)