スイスFWエンボロが決勝点

 カタール・ワールドカップ(W杯)は11月24日にグループGの初戦が行われ、前回大会ベスト16のスイス代表が2大会ぶり出場のカメルーン代表を1-0で下した。

 欧州選手権王者のイタリアと同組になった欧州予選を1位で通過し、この本大会へと駒を進めたスイス。序盤からボールを保持し、前線のFWブレール・エンボロを起点にして攻撃を仕掛けた。

 対するカメルーンは引いて守り、そこからのカウンターを狙う展開に。スピードあるアタッカーの特長を生かしてチャンスを作った。それでも両チームともに決定打を欠き、0-0で試合を折り返した。

 試合が動いたのは後半開始早々の同3分。スイスは左サイドから中央を経由して右サイドへボールを運ぶと、高い位置でパスを受けたMFジェルダン・シャキリが右足でクロス。ゴール前でフリーになっていたエンボロが丁寧に押し込んだ。カメルーンにルーツを持つエンボロはゴール後のセレブレーションは行わなかった。

 後半30分を過ぎたあたりからオープンな展開となり、お互いにゴールに迫るシーンをつくったが、スコアは動かずに1-0で終了。堅実な守備を誇るスイスが白星スタートとなった。一方、敗れたカメルーンはこれでW杯本大会8連敗となった。(FOOTBALL ZONE編集部)