カメルーン代表GKアンドレ・オナナ(インテル/イタリア)が23日に自身の公式Twitter(@AndreyOnana)を更新。FIFAワールドカップカタール2022を最後に代表から引退することを明かした。
現在26歳のオナナは2016年9月6日に行われたガボン代表との国際親善試合でカメルーン代表デビューを飾った。2018年頃から正GKに定着し、国際Aマッチ通算34試合に出場。今年1月から2月にかけて開催されたアフリカネイションズカップでは全7試合にフル出場し、チームの3位入賞に大きく貢献した。また、FIFAワールドカップカタール2022・アフリカ予選でも4試合にフル出場。2大会ぶり8度目のW杯出場権獲得に貢献した。
迎えたカタールW杯ではグループG第1節のスイス代表戦にフル出場。しかし、第2節のセルビア代表戦でベンチ外となると、第3節のブラジル代表戦を待たずして代表チームから離脱。報道によると、積極的なビルドアップ参加を望むオナナと、後方でのリスクを回避したいリゴベール・ソング監督との間で、GKのプレースタイルをめぐる口論が生じたことが原因だとされていた。
今後の代表キャリアにも注目が集まっていたがオナナだが、26歳にしてカメルーン代表からの引退を決断。今後はクラブキャリアに専念することとなった。同選手は自身の公式Twitterにて次のように心境を綴っている。
「すべてはンコル・ンゴクという名の小さな村で始まった。僕は幼い頃から家族にカメルーン人としての特有の価値観について教わってきた。この国への愛は永遠であり、国への献身に交渉の余地がないことも理解していた」
「家族みんなで試合を観戦したことを覚えている。”不屈のライオン”(カメルーン代表の愛称)の試合を見ることが僕たちにとって何を意味するのか、それを理解できるのはカメルーン人だけだろう。そして、僕はその時から代表チームのジャージを着ることを夢見るようになったんだ。そして今、果てしないトレーニング、果てしない旅、そして多くの忍耐の末に、僕は偉大なる夢を実現できたと胸を張って言うことができる」
「しかし、どんなに美しい物語にも終わりがある。カメルーン代表での僕の物語は終わりを告げたんだ。選手とは来ては去るものだし、その名前が刻まれるのも束の間だ。しかし、カメルーンという存在はどんな選手よりも、そしてどんな人物よりも先に来るものだ。僕の代表チームへの愛、そしてどんなに困難な瞬間でも僕たちを支え続けてくれた国民への愛は永遠に変わらない」
「僕の気持ちは決して変わらない。これからも僕の心臓は鼓動を続け、体にはカメルーン人の血が流れ続ける。どこに行こうと、カメルーンの旗をできるだけ高く掲げるために戦い続けるだろう」
「2700万人以上のカメルーン人が毎試合そうするように、僕も一人のファンとして応援し続ける。僕を信頼し、代表チームに貢献できると信じてくれた人々に、ただただ感謝の気持ちを伝えたい」
【決断】オナナがカメルーン代表からの引退を表明
❤️🇨🇲 pic.twitter.com/VcgeQcbgIJ
— Andre Onana (@AndreyOnana) December 23, 2022