日本代表を率いる森保一監督が24日、メディア対応を行なった。
FIFAワールドカップカタール2022・グループE第1節ドイツ代表戦で、日本サッカー史に残る“ジャイアントキリング”を成し遂げた日本代表。目標とする“ベスト8以上”に向けて好発進を切った森保監督は「初戦で勝ち点3を取れたのは良かったと思います。このグループステージを戦っていく上では、大きな勝ち点3。だけど、さまざまなシミュレーションをしても安心できる勝ち点3ではないので、次が大事になってきます」とこの勝利を次につなげることが重要と口にした。
同試合で森保監督は、「4-2-3-1」から「3-4-2-1」へと試合途中に変更し、逆転勝利を手繰り寄せた。これまで4バックシステムをベースに戦ってきた同指揮官だが、大一番で見せた“攻めの采配”について「決して、ひた隠しにしてきたとかではありません。これまでの活動の中でも(伊東)純也が右ウィングバックをやったこともあります。(三笘)薫についても前所属のユニオンでやっていましたし、今のブライトンでもそういうポジションにいるので」と披瀝。また「三笘と純也の話ではないですが、我々がこれまでに積み上げてきた戦術や選手個々の役割であったりは、このチームでやってきたことと彼らが所属チームでやってくることをうまく組み合わせて、試合で活かせるようにと考えています。選手たちにもミーティングや練習において、もちろん伝えていますけど、よく理解しながら自分の良さを出すということを、チームの戦いの中で発揮してくれていると思います」と柔軟に戦術変更に対応する選手たちを称賛した。
グループE第1節終了時点で日本代表は、得失点差で上回るスペイン代表に次いで2位につけている。27日に行われる第2節コスタリカ代表戦に勝利し、同組のもうひと試合の結果次第では、決勝トーナメント進出が確定するが、森保監督は「これまで通り、目の前の試合に向けて最善の準備をするということを考えてやっていくだけです。今までも、過去のことは全て、成果も課題も含めて次の試合に、今後に向けてポジティブ変換していくことをやってきました」と強調。続けて「昨日の試合を見る前や今回の準備段階もそうですが、出た結果に一喜一憂しすぎないということは言い続けてきています。すでにドイツ戦の結果は過去のことなので、次の試合の勝利に向けて最高の準備をする。これまでやってきたこと、当たり前のことをしっかりと試合に向けて準備できるようにしていきたいです」と意気込みを示している。