セルビア代表のドラガン・ストイコビッチ監督が、ブラジル代表との一戦を振り返った。セルビア『Arena sport』が伝えた。
24日、カタール・ワールドカップ(W杯)グループG第1節でセルビアはブラジルと対戦。かつてJリーグでもプレーしたセルビアの英雄は、監督として初めてのW杯に臨んだ。
前半は非常に堅い試合を展開していたセルビアだったが、後半に負傷者が出るなどしてパフォーマンスが落ちると、リシャルリソンに2つのゴールを許して2-0で敗戦となった。
監督としてのW杯初陣で王国・ブラジルに敗れたセルビア。ストイコビッチ監督は、フィジカルが後半に落ちたことを指摘。ブラジルがそこを上手く利用してきたとした。
「カギとなったのは後半、フィジカル的な意味で、壊滅的だったとまでは言わないが、それは私にとっては驚くべきことだった。ブラジルがあまりにも優れていて、それを利用しないてはなかっただろう」
「我々が最も得意とするパスワークも、後半は全く通用しなかった。前半は堅く、タイトだったのだが…悪天候によりキープレーヤーがケガをしてしまった。これは我々に多く起きすぎている」
「ヴラホビッチ、ミトロビッチ、コスティッチと3人の回復時期にいる選手がいた。文字通り、嵐の中で起きたことだった…そんな状態でここに来ている。そしてそれが真実だ」
「ただ、ブラジルは後半完全に支配していた。彼らは当然の勝利を収めた」
ケガ人に悩まされ、攻撃の軸であるフィリップ・コスティッチは欠場。ストライカーのドゥシャン・ヴラホビッチ、アレクサンダル・ミトロビッチも負傷していると明かした。
ただ、問題はフィジカル面であり、戦術的ではないと語るストイコビッチ監督。次戦のカメルーン戦では回復していることを期待した。
「これは戦術的なことではない。フィジカルが落ちてしまい、元気な選手がいなかったことを残念に思う。これが真実だ」
「回復のため、決定的な試合を行うための数日間の期間がある。コスティッチを頼りにすることができっると心から願っている。さてどうなるのか。誰にも分からない」
「唯一残るのはそこだ。まだ完全ではない。そうでなければ、ブラジル戦でも同じようにプレーできたはずだ。ただ、それが現実だ」