初戦でスペインに0-7と大敗「立ち直るのは簡単ではありません」

 日本代表は現地時間11月27日にカタール・ワールドカップ(W杯)グループステージ第2節でコスタリカ代表と対戦する。日本にとっては勝てばグループリーグ突破に大きく近づく一戦。一方、初戦でスペイン代表に0-7と大敗を喫したコスタリカは、負ければ敗退が濃厚となる。

 試合を2日後に控えた同25日、日本代表の練習をコスタリカTV局「Repretal S.A.」のブランカ・マドリガル記者が取材していた。「スペイン語を話せる久保の話を聞きに来た」という記者に、現在のコスタリカの状況を聞いた。

「チーム状況はとても悪いわ。スペインとの試合に0-7という負けを喫した後ですから。スペインとの試合から立ち直るのは簡単ではありません。全力を尽くして、ピッチ上で出たミスを修正しようとしているけれど、あまりにもミスが多過ぎた。何から手を付けていいのかわからない状況だけれど、何かをしないといけない。でも、乗り越える強さがあると思う。そんな感じね」

 前日練習も取材したマドリガル記者は、「チームは悲しみを感じていた。同時にコスタリカの国民と同じように、何が起きたかを完全には理解していなくて、それを理解しようとしているように見えた。でも懸命に立ち直ろうとしていた」と、その印象を語っている。

 初戦で大敗を喫したため、得失点差でも決勝トーナメントに向けては不利な状況だ。それでも、「現時点では、まだ4チームすべてに可能性があります。W杯に残る可能性があることは理解している。そのためには勝たないといけない。引き分けはダメ。勝利しかないし、チームが前に進むためにも、勝利が必要な状況よ」と、自国の代表が日本戦に必勝態勢で臨んでくることを強調した。

 グループリーグ突破の可能性を残すためにももちろんだが、7失点の大敗を喫したことで悲しませたファンのためにも、勝利を目指してくるであろうコスタリカ。初戦でドイツに勝った日本は評価が高まっており、その日本に勝つことを全力で目指してくるのは確実だ。日本にとっては決して油断できない試合になる。(FOOTBALL ZONE特派・河合 拓 / Taku Kawai)