FIFAワールドカップカタール2022・グループB第2節が25日に行われ、ウェールズ代表とイラン代表が対戦した。
ウェールズ代表はアメリカ代表と引き分けた初戦からスタメンを1枚変更。ダニエル・ジェームズに代わってキーファー・ムーアが先発した。一方、初戦でイングランド代表に2-6で大敗したイラン代表は、同試合のスタメンから5人変更。頭部を負傷したGKアリレザ・ベイランヴァンドはベンチメンバーからも外れ、途中出場だったエースのサルダル・アズムンが先発に復帰した。
一進一退の攻防が続くなか、イラン代表は16分、相手のミスパスから決定機到来。敵陣でのボール奪取から素早くゴール前に迫り、最後はアズムンのラストパスからアリ・ゴリザデがゴールネットを揺らす。しかし、オフサイドで得点は認められない。両チームとも前半のチャンスを生かすことはできず、試合はスコアレスで折り返す。
53分、イランが立て続けにビッグチャンスを迎える。スルーパスに抜け出したアズムンがドリブルで一気にファイナルサードまで侵入し、ペナルティエリア内で右足を振り抜く。しかし、これは右ポストに直撃。さらに2次攻撃ではゴリザデがペナルティエリア手前から左足を振り抜く。カーブをかけた一撃はまたしても左ポストを叩き、こぼれ球に詰めた味方のシュートは相手GKウェイン・ヘネシーのファインセーブに阻まれた。
その後もお互いにチャンスを仕留めきれないまま、刻一刻とタイムアップが近づいてくる。すると86分、ロングボールに抜け出したイラン代表のメフディ・タレミが、ペナルティエリアの外で相手GKヘネシーに倒される。主審は最初ヘネシーにイエローカードを提示したが、オンフィールドレビューでカードの色を変更した
数的有利を得たイラン代表は試合終了間際、ルーズベ・チェシュミーが強烈なミドルシュートをゴール右下に突き刺して先制。さらにイラン代表はその2分後、前がかりとなったウェールズ代表からボールを奪ってカウンターを展開。最後はラミン・レザイーアンが相手GKとの一対一を制してダメ押しの2得点目を獲得した。
試合はこのまま終了し、ウェールズ代表は1分1敗、イラン代表は1勝1敗となった。次節は29日に行われ、ウェールズ代表はイングランド代表、イラン代表はアメリカ代表と対戦する。
【スコア】
ウェールズ代表 0-2 イラン代表
【得点者】
0-1 90+8分 ルーズベ・チェシュミー(イラン代表)
0-2 90+10分 ラミン・レザイーアン(イラン代表)
【スターティングメンバー】
ウェールズ代表(3-5-2)
ヘネシー(86分 退場);メファム、ロドン、ベン・デイヴィス;ロバーツ(58分 ブレナン・ジョンソン)、ラムジー(87分 ウォード)、アンパドゥ(77分 アレン)、ウィルソン(58分 ダニエル・ジェームズ)、ネコ・ウィリアムズ;ムーア、ベイル
イラン代表(4-4-2)
ホセイン・ホセイニ;レザイーアンプーラリガンジ、マジド・ホセイニ、モハマディー;ゴリザデ(77分 ジャハンバフシュ)、エザトラヒ(83分 カリミ)、ヌーロラヒ(78分 チェシュミー)、ハジサフィ(77分 トラビ);タレミ、アズムン(68分 アンサリファリド)