エクアドルMFエストゥピニャンが同点ゴールを挙げたかに思われたが…
ハーフタイムに入るなかでも、ざわめきは収まらなかった。11月26日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)グループA第2戦、オランダ代表とエクアドル代表の試合でのことだ。
オランダは前半6分にFWコーディ・ガクポがエリア外から左足で放ったミドルシュートで先制する。しかし、前半の終盤は完全にエクアドルペース。左サイドから多くのチャンスを作り、オランダのゴールに迫っていった。
その攻撃が実ったかと思われたのが前半ロスタイム。連続攻撃を見せたエクアドルは、コーナーキック(CK)を獲得する。一度は攻撃が跳ね返されたが、MFアンヘル・プレシアードがいち早く反応してシュートを放つ。このボールに対してMFペルピス・エストゥピニャンがゴール前でコースを変えて、オランダのゴールネットを揺らした。
同点ゴールが決まったと思ったエストゥピニャンは走り出し、チームメイトたちも集まりゴールセレブレーションが始まろうとしたが、ここでオフサイドの判定。エストゥピニャンのシュートの先にいたDFジャクソン・ポロソがオフサイドポジションにいて、プレーに関与したと見られてオフサイドとなった。
エストゥピニャンのシュートがゴールに決まった時、場内はエクアドルサポーターの大歓声に包まれたが、直後のゴール取り消しに一転して大ブーイング。前半終了時には、エクアドルの選手たちが主審に抗議。ファンからもブーイングが起きた。ピッチ上から審判団、選手たちがロッカールームへ戻っても、場内のざわめきは収まらなかった。(FOOTBALL ZONE特派・河合 拓 / Taku Kawai)