現地時間11月23日に行なわれたカタール・ワールドカップのドイツ対日本戦で、ある日本人サポーターが掲げた“メッセージ”が反響を呼んでいる。

 このメッセージを公開したのは国際サッカー連盟(FIFA)のワールドカップ公式SNSだ。「これは、この場にいるすべての人々の上司への気持ちを表わしたものだ」というコメントとともに、日本国旗を手にしたファンが英語で記されたメッセージを掲げる写真を投稿した。紙に手書きされていたのは、「Dear My Boss,Thank you for my 2WEEK OFF!」という文言で、日本語では「僕の親愛なるボス(上司)へ。2週間の休暇をありがとう!」という意味になる。

 すると後日、日本企業のNTT東日本の公式Twitterが反応。このFIFAの投稿を引用し、「Please enjoy your vacation and the World Cup!From your boss(どうかバケーションとW杯を楽しんで! 君の上司より)」と“返答”してみせた。
【画像】FIFAが公開した日本人ファンの“上司”へのメッセージ
 このやり取りが反響を呼び、日本のファンからは「ボス優しい!」「ええ話や」「心がほっこりしました」「これは何千万円かける広告よりいい広告になってる」「休暇中に会社に貢献するナイスな社員に、しっかり反応するナイスな会社だ」「人生何があるか分からない。紙切れ一枚が世界中の目に留まる。凄いぞワールドカップ」といった声が上がっている。

 また、海外のファンからも様々な反応が。「日本が決勝トーナメントに進出したら彼はどうするの?」「日本はラウンド・オブ16進出の可能性があるのに2週間と決めたのか。短すぎる!」「こういうボスは最高だな」「笑顔になった」「彼らは2週間も必要ない。日本は敗退する」「W杯に来るなら、2週間の休暇は短すぎないか」といったコメントが集まった。

 たった1枚のメッセージが世界中に広まるのも、世界大会だからこそ。海外のフットボールファンも、日本人ファンとその上司のやり取りに温かい気持ちになったようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部