ウェールズ代表のGKウェイン・ヘネシーが、FIFAワールドカップの舞台でレッドカードを提示された史上3人目のGKとなった。

 FIFAワールドカップカタール2022・グループB第2節が25日に行われ、ウェールズ代表はイラン代表と対戦した。試合はスコアレスのまま終盤に差し掛かったものの、86分にアクシデント。ロングボールに抜け出したイラン代表のメフディ・タレミをヘネシーが倒してしまい、レッドカードが提示されたのだ。10人となったウェールズ代表は後半アディショナルタイムに2失点を許し、イラン代表に0-2で完敗。グループ最下位に転落した。

 データサイト『Opta』によると、ワールドカップの舞台でGKがレッドカードを提示されるのはこれが3度目のことだという。GKとして初めて一発退場した選手が出たのは1994年のアメリカ大会。イタリア代表とノルウェー代表の一戦で、イタリア代表のGKジャンルカ・パリュウカがペナルティエリア外で相手選手を倒し、レッドカードが提示された。以降はなかなかGKの退場者は出ていなかったものの、2010年に開催された南アフリカ大会では、南アフリカ代表のGKイトゥメレング・クーンが、ウルグアイ代表のFWルイス・スアレスをボックス内で倒し、レッドカードが提示されていた。この2名に続き、ヘネシーはワールドカップ史上3人目となるレッドカードを提示されたGKとなった。

 なお、もう一方のグループB第2節、イングランド代表とアメリカ代表の一戦はスコアレスドローで終了。この結果、首位のイングランド代表が勝ち点「4」、最下位のウェールズ代表が勝ち点「1」となり、わずかながらもウェールズ代表にも突破の可能性が残されている。注目のグループB最終節は29日の日本時間28:00(現地時間22:00)にキックオフ予定だ。