初戦ドイツ戦で復帰後初のフル出場

 左膝内側側副靱帯の部分断裂からカタール・ワールドカップ(W杯)の出場も危ぶまれていた日本代表DF板倉滉(ボルシアMG)だが、グループリーグ初戦のドイツ代表戦に90分フル出場して、2-1での逆転勝利に大きく貢献した。相手に圧倒的にボールを保持されるなか、前半は2センターバック(CB)の1人として、後半は3バックの一角として、日本の守備を支えた板倉は、スペイン紙「マルカ」の第1戦ベストイレブンにも選ばれた。

 中3日で11月27日にコスタリカ代表との試合が控えるなか、気がかりなのは負傷明けで初の90分間の出場となった板倉のコンディションだ。25日の練習を終えた板倉は、「オリンピックの時は中2日だったので。それに比べたらプラス1日あるので、全然違う。ちゃんとリカバリーして準備ができる」と言う。

 そして、膝の状態のリバウンドについても「膝の部分は全然、大丈夫。むしろ日に日に良くなっているし、怪我明け初めての90分でしたけど、90分やったことでさらにコンディションも上がる。次はもっと、さらにコンディション上がった状況で臨める」と、万全を強調した。

 初戦のドイツ戦のパフォーマンスから、スペイン紙「マルカ」のベストイレブンに入ったが、「別になんとも思わないですけど」と言うが、日本人で唯一、7-0でコスタリカ代表に勝利したスペイン代表MFガビやDFジョルディ・アルバらと入ったことを伝えられると、「それは嬉しいですね。嬉しいです」と、言い直した。

 日本の躍進には、守備陣の奮闘が欠かせない。第2戦のコスタリカ戦、さらにその先のスペイン戦でも、板倉には他国メディアのベストイレブンに入るような活躍が期待される。(FOOTBALL ZONE特派・河合 拓 / Taku Kawai)