FIFAワールドカップカタール2022・グループB第2戦の「イングランドvsアメリカ」に関して、イングランド代表の用兵に疑問の声が挙がっているようだ。25日、イギリスメディア『BBC』が報じている。

 イングランド代表は、25日にアメリカ代表と対戦。試合はアメリカ優勢で、イングランド8本、アメリカ10本というスタッツ面でもそれが表れていたことが理解出来る試合内容となった。

 ガレス・サウスゲート監督は試合後のインタビューにて、「選手たちは少し落ち込んでいるが、僕は違う。試合をコントロール出来ていたと思うし、ボールを持った2人のCB(ハリー・マグワイアとジョン・ストーンズ)は素晴らしかった。ファイナルサードではスピード感が足りなかった」と評している。

 また、「イライラはしていない。今夜は、自分たちとは違う一面を見せなければならなかったし、チームのメンタリティには満足している。目標は常にグループステージ突破で、過去2大会、2試合でそれを達成している(2018年ロシアW杯とEURO2020)。常にそれをするということは期待出来ない」と付け加えた。

 しかし、そのサウスゲート監督とは対照的に、監督の用兵に疑問を持つ有識者も。元マンチェスター・Cのイングランド代表DFマイカー・リチャーズ氏は、フィル・フォーデンを最後まで起用しなかった決断を間違いと指摘している。

「ベンチには最高の才能がいた。理解出来ない。毎週、小さなスペース、ポケット、何もないところから違いを生み出す姿を何度見ている? 彼がピッチに立たなかったのは大きな間違いだった」

 また、2010年南アフリカ大会にも出場した同代表GKロバート・グリーン氏も、「サウスゲート監督はフォーデンをサイドアタッカー以外で起用する気が無いようだ」としている。アラン・シアラー氏も自身のTwitterにて、「悪い結果ではないが、今夜は寂しい内容。フォーデンを投入すべきだった」と投稿している。

 勝ち点「4」で首位は守ったが、不満の残る内容でグループ突破を決定出来なかったイングランド。第3戦では、ウェールズとの“英国対決”を迎える。