現地時間11月27日のコスタリカ戦(カタールW杯のグループリーグ2節)に向けて、日本代表メンバーが警戒を強めていたのが“暑さ”だ。
コスタリカ戦のキックオフは13時のため、森保ジャパンは25日と26日のトレーニングを午前中から開始。26日の練習中は気温が32度まで上昇し、灼熱の太陽が射し込む中で暑さに身体を慣れさせた。今大会のスタジアムはピッチも含めて冷房が効いているとはいえ、ドーム型ではないため日光は遮れない。
会場となるアフメド・ビン・アリ・スタジアムでは、25日に同じく13時キックオフでウェールズ対イランが行われた。この試合を暑さや日光という観点で意識的に見ていたのが、GKの権田修一だ。
「僕らも同じスタジアムで同じ時間だなと思って、日差しの入り方を少し意識的に見ていました。バックスタンド側はこれくらい入るのかとか。あと体感してみないと分からないのが、クーラーと日射しのバランス。クーラーで涼しいのか、日射しで暑いのか。そこはちょっと読めないですね」
それでも森保ジャパンの守護神は「相手も条件は一緒ですけどね」とし、「コスタリカの方が暑さには強いかもしれないですけど、日本人も暑さに弱いってこともない。こっちに来てから熱い中でトレーニングをして慣れてもいますし」と自信を持っていた。
さらにキャプテンの吉田麻也も、「エアコンが壊れてなければ大丈夫だと思いますけど」とジョークを飛ばした上で、次のようにコメントした。
「日差しがどれくらい入るかはちょっとわからないので、そこだけは情報をもらうように確認しています。昨日もあの会場で同じ時間に試合があったんですが、けっこう日射しが入っているように見えた。やっぱり太陽が当たると身体は消耗する。なるべく消耗を避けるようなボール回しをするなど、環境に適した戦い方が求められるなと思います」
いわば消耗戦になりそうなコスタリカ戦。日本代表はドイツ戦から中3日と簡単ではないスケジュールでもあるだけに、スタメンの入れ替えはもちろん、5つの交代枠を上手く使いながら戦っていく必要がありそうだ。
取材・文●白鳥大知(サッカーダイジェスト特派)
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