カタール・ワールドカップ(W杯)グループD第2節のフランス代表vsデンマーク代表が26日に行われ、2-1でフランスが勝利した。

4日前に行われたグループリーグ初戦でオーストラリア代表から逆転勝利を収めたフランスは、その試合からスタメンを3人変更。初戦で負傷したリュカやパヴァール、コナテに代えて負傷明けのヴァランやクンデ、テオ・エルナンデスを起用。オーストラリア戦同様に[4-2-3-1]の布陣で試合に臨んだ。

一方、初戦でチュニジア代表とゴールレスドローに終わったデンマークは、その試合からスタメンを4人変更。こちらも初戦で負傷したデラネイやドルベリやスコフ・オルセンらに代わりコーネリウス、ダムスゴーア、リンドストロームらが先発。コーネリウスを最前線に据えた[3-4-2-1]の布陣を採用した。

W杯前に行われたUEFAネーションズリーグ22-23でも対戦した両国の一戦は、立ち上がりから拮抗した展開に。そんな中、フランスは21分に敵陣で獲得したFKからグリーズマンが右サイドに展開すると、デンベレのクロスをラビオがドンピシャのヘッドで合わせたが、ややコースが甘くGKシュマイケルの好守に阻まれた。

その後は互いにアタッキングサードでの決め手を欠き、なかなかシュート数が増えていかない、膠着状態が続く。フランスは33分にジルーとのパス交換でボックス左深くまで侵入したグリーズマンが角度のない位置からシュート。さらにGKシュマイケルの弾いたボールをデンベレが落とすと、ボックス外からチュアメニが狙ったが、これは相手DFのブロックに阻まれた。

ピンチを凌いだデンマークは、36分に自陣中盤でボールを奪ったホイビュアがカウンター。最後はスルーパスに反応したコーネリウスがボックス右からようやく前半最初のシュートを放つが、これはゴール右に外れた。

対するフランスは、直後の37分にデンベレのサイドチェンジをボックス左のムバッペがダイレクトで折り返すと、走りこんだジルーがヘディングシュート。さらに40分には、右サイドを抜け出したデンベレの折り返しからムバッペが決定機を迎えたが、共にシュートは枠を外した。

ゴールレスで迎えた後半もフランスがゲームをコントロールすると、61分に先制する。左サイドからドリブルで仕掛けたムバッペがボックス左深くまでインナーラップしたテオ・エルナンデスとのワンツーでボックス中央左に切り込むと、右足でゴール右隅に流し込んだ。

先制を許したデンマークは、得点後にフランスがやや圧力を弱めたこともあり相手陣内でのプレーを続けると68分、エリクセンの右CKをニアのアンデルセンがフリックしたボールをゴール前に走りこんだクリステンセンが頭で流し込み、試合を振り出しに戻した。

さらにデンマークは、72分にもダムスゴーアの左クロスからリンドストロームが決定機を迎えたが、シュートはGKロリスの好セーブに防がれた。

追いつかれたフランスは、75分にデンベレとヴァランを下げてコマンとコナテを投入。すると77分、グリーズマンの右CKを走りこんだチュアメニがダイビングヘッドで合わせたが、これはメーレの背中に当たり枠を外れた。

膠着状態が続く中、フランスは86分に味方のロングパスから右サイド深くまで侵入したコマンの切り返しがカバーに来たグリーズマンの足元に転がると、ボックス右横から供給したクロスをファーサイドから走りこんだムバッペが右モモで押し込み、勝ち越しに成功した。

結局、これが決勝点となり2-1でフランスが勝利。2連勝を飾った王者フランスが一番乗りでグループステージ突破を決めた。

フランス 2-1 デンマーク
【フランス】
ムバッペ(後16)
ムバッペ(後41)
【デンマーク】
クリステンセン(後23)