チュニジアがフランスに1-0勝利の大金星も無念の敗退

 カタール・ワールドカップ(W杯)は現地時間11月30日にグループリーグ第3戦が行われ、前回王者フランス代表はターンオーバー起用の末にチュニジア代表に0-1で敗れる不覚を取った。

 前半は0-0で終わったなか、後半13分にセンターサークル付近でMFユスフ・フォファナからボールを奪い取ったチュニジアは一気の速攻。そしてFWワフビ・ハズリがドリブルで持ち込むと左足シュートを流し込んで先制した。

 ビハインドを背負ったフランスは、FWキリアン・ムバッペやMFアドリエン・ラビオ、FWアントワーヌ・グリーズマン、FWウスマン・デンベレを投入。後半アディショナルタイムにグリーズマンがゴール前でこぼれ球を蹴り込んだ。

 土壇場で1-1の同点かと思われたが、ここでビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入があり、オンフィールドレビューを実施。セットプレーのこぼれ球をグリーズマンが蹴り込んだが、そのキックの瞬間にグリーズマンはオフサイドポジションにいた。相手選手のクリアはフランスの選手との競り合いによる意図しないプレーと判断され、グリーズマンがオフサイドとなった。

「ABEMA」で試合解説を務めた元日本代表DF中田浩二氏は「こんなことがあるんですね」と驚きを露わにし、実況の山崎弘喜氏(テレビ朝日)も「衝撃の結末が待っていました!」「歴史的な大金星!」と声を張り上げた。

 結局、ゴールは取り消されてチュニジアが1-0の勝利したものの、他会場でオーストラリアがデンマークに1-0で勝利したことでチュニジアは無念の敗退が決定。一方のフランスは敗れたものの得失点差により首位通過を果たし、2位にオーストラリアが続いた。(FOOTBALL ZONE編集部)