日本の歴史的な勝利は、ドイツにとっての歴史的な敗北でもある。一部の選手にとっては、少しでも早く過去のものとして忘れ去りたい一戦かもしれない。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』は11月25日、カタール・ワールドカップのグループステージ初戦を終えてのワーストイレブンを選出。日本に敗れたドイツから複数の選手が不名誉なリストに名を連ねた。ニコ・シュロッターベック、レオン・ゴレツカ、そしてトーマス・ミュラーの3人だ。

 シュロッターベックは周知のとおり、決勝点を挙げた浅野拓磨を止めることができず、勝ち越しゴールを許してしまったDFだ。一方、ゴレツカは67分から途中出場したがインパクトを残せず、その後ドイツは逆転負けしている。

 同紙はシュロッターベックについて「日本のサポーターは彼のことを長く忘れないだろう。アサノがノイアーの守るゴールに向かって飛び出した映像に、彼がいる。止めようとしたが、止められなかった。チームに確実さを伝えられなかった」と批判している。

【動画】ワースト11に選出されたドイツ代表DFを浅野拓磨が翻弄したシーン
 また、ゴレツカについては、「中盤にパワーをもたらすために67分から途中出場。力を見せる時間は30分あったが、アタマが真っ白になり、目立ったのはパスミスや避けられたはずのファウル、終盤にいら立ちを抑えられないことだけだった」とこき下ろした。

 一方、日本の選手たちがその動きのいやらしさを口にしていたミュラーについては、「彼だけのせいではない。ハンジ・フリック監督のチームには真のCFがいないからだ。カイ・ハベルツの背後で動こうとした。だがもう、相手のDFをはがそうとできる年齢ではない」と評している。

 ドイツの選手たちは、27日のスペイン戦で汚名を返上しようと意気込んでいるはずだ。苦境に立たされた大国の2試合目が注目される。

 なお、Gazzetta dello Sport紙によるグループステージ初戦ワーストイレブンは以下のとおりだ。

GK
ケイラー・ナバス(コスタリカ)

DF
ナサニエル・アトキンソン(オーストラリア)
クリスティアン・ロメロ(アルゼンチン)
ニコ・シュロッターベック(ドイツ)

MF
アンヘル・ディ・マリア(アルゼンチン)
セルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチ(セルビア)
レオン・ゴレツカ(ドイツ)
アレハンドロ・ゴメス(アルゼンチン)

FW
ロベルト・レバンドフスキ(ポーランド)
ルイス・スアレス(ウルグアイ)
トーマス・ミュラー(ドイツ)

構成●サッカーダイジェストWeb編集部