コスタリカ代表は23日のFIFAワールドカップ・カタール大会のグループリーグ初戦で、スペイン代表相手に0-7と大敗。森保一監督率いる日本代表との対戦を前に、コスタリカ国内では早くもルイス・フェルナンド・スアレス監督解任を求める声も沸き起こっているようだ。26日、コスタリカのテレビ局『Teletica』が伝えている。

 コスタリカ代表は2014年のブラジルW杯でイタリア代表、イングランド代表、ウルグアイ代表と同居したグループリーグを首位で通過。ベスト8まで勝ち進んだことにより世界中に衝撃をもたらしていた。また今年9月の国際親善試合・韓国戦で2-2と引き分けると、ウズベキスタン相手には後半アディショナルタイムに2ゴールを奪って逆転勝利を収めていた。

 しかしカタールW杯直前の強化試合・イラク戦が急きょ中止に。現地での最終調整に狂いが生じたこともあり、スペイン戦ではボール支配率18%、シュート本数ゼロ、7失点という内容で敗れている。

 そんな中、かつてコスタリカ1部所属クラブを指揮していたセザール・エドゥアルド・メンデス氏が『Teletica』の番組に出演。コスタリカ代表の大敗劇をうけて「0-7で負けた後は、どんな監督でも解任される。このようなスコアでチームを維持するのは非常に難しい。公式戦で7失点した監督はそう多くはないはずだ」とスアレス監督を非難している。

 また日本戦の展望では「スアレス監督は嫌がっても、ディフェンスラインを強化しなければならない。そのためには、ディフェンダーを1枚増やすしかない」と、スペイン戦で採用された4バックシステムから5バックシステムへの変更を推奨。

 「サイドアタッカーもスペイン戦で機能しなかったので変える必要がある。中盤にももう1枚強力な選手が必要だ。代表チームに対して失礼ながらも戦い方を変える必要があると言えるのだが、非常に難しいだろう」と、日本戦で結果を残すことが極めて難しいという見方を示している。

 そして対戦相手の日本代表については「ドイツ代表相手に勝利したように、日本代表が複雑で危険な対戦相手であることは明らかだ」と語った。

 なおスアレス監督も日本戦の前日会見で、5バックシステムへの変更を示唆している。スペイン戦大敗をうけて同監督に対する批判が強まっている。