森保一監督率いる日本代表は23日、FIFAワールドカップ・カタール大会のグループリーグ初戦でドイツ代表相手に2-1と勝利。サウジアラビア代表につづく大金星は、世界に衝撃を与えている。そんな中、イタリアメディア『カルチョメルカート』が森保一監督によるドイツ代表撃破に至るまでの背景に着目している。

 森保ジャパンは17日の強化試合・カナダ戦で1-2と敗北。試合後には田中マルクス闘莉王氏ら一部の日本代表OBから批判を浴びていた。しかしドイツ戦では前半を0-1で終えると、後半からDF冨安健洋(アーセナル)の投入により、3バックシステムへ変更。MF堂安律(SCフライブルク)やFW浅野拓磨(VfLボーフム)らの投入など森保采配がことごとく的中し、逆転勝利を収めている。

 すると『カルチョメルカート』は26日に「森保一監督について5つの知られざること」と見出しをうち、日本代表指揮官に関する特集記事を掲載。現役時代やサンフレッチェ広島監督としての実績に触れている。

 くわえて記事内ではドイツ戦後の森保一監督のコメントも紹介。これによると、同監督は「ボール支配率わずか26%の中で勝ったことについて? この2年間、私はユベントスの試合をたくさん見てきました。ユベントスは(ボール支配率が低い試合でも勝つ)達人ですからね」と語ったという。

 さらに『カルチョメルカート』は「森保一監督は、日本代表の成長に最も貢献してきたドイツ代表を打ち負かした」とした上で、「感謝と敬意を表しつつ、これからもドイツや世界から学んでいきたい」という指揮官のコメントもあわせて紹介している。

 なお日本代表は27日にコスタリカ代表と対戦するほか、来月2日にはW杯優勝候補のスペイン代表と激突する。カタールW杯アジア最終予選などで再三にわたり批判を浴びてきた森保一監督。ドイツ戦で見せた起用法や采配が嵌ったことにより、今や欧州から熱視線を浴びている。