デパイが万全でない中、しっかり仕事をこなしているガクポ

FIFAワールドカップ・カタール大会を戦っているオランダ代表は、グループステージ第2節を終えた時点で1勝1分とまずまずの成績を残している。その中でも特に目立っているのはPSVアイントホーフェンの23歳FWコーディ・ガクポだ。2試合連続でゴールを決める活躍を見せ、チームの勝ち点獲得に大きく貢献。ルイ・ファン・ハール監督の描いたシナリオ通りに事が進んでいる。
 
2-0で勝利した初戦のセネガル代表戦では、MFフレンキー・デ・ヨングのクロスに合わせ、ヘディングから先制弾を奪ったガクポ。1-1のドローで終えた2戦目のエクアドル代表戦では、試合開始直後に左足で強烈なシュートを叩きこんだ。
 
そんなガクポは今夏の移籍市場で、マンチェスター・ユナイテッドやアーセナルを始めとするいくつかのクラブから関心が噂されていた。ところが彼は結局PSVに残留し、今季はここまで公式戦19試合に出場。12ゴール15アシストという驚異的な数字を残している。
 
英『Daily Mail』は、オランダ代表指揮官のファン・ハール監督がガクポのプレミアリーグ移籍に反対したこと、エールディヴィジでもう1年プレイすることがワールドカップに向けてコンディションを整える上では最高の選択だ、と主張していたことを取り上げている。そして、結果的に彼がカタールの地で躍動していることもあり、その判断が功を奏しているようだとも伝えている。
 
もしガクポが今夏にプレミアリーグへ挑戦していたら、試合勘がない状態で今回のワールドカップに臨んでいた可能性もあった。しかし、好調を維持している今のガクポなら、この大会でさらなる活躍を見せることもできるだろう。彼は今回のワールドカップでスターダムを駆け上がることができるのか。