カタール・ワールドカップ(W杯)グループA最終節のオランダ代表vsカタール代表が29日に行われ、2-0でオランダが勝利した。

1勝1分けでグループAの首位に立つオランダは、4日前に行われたエクアドル代表戦からスタメンを2人変更。ベルフワインとコープマイネルスに代えてデパイとデ・ローンをスタメンで起用。これまでの[3-4-3]から布陣を[3-4-1-2]に変更し試合に臨んだ。

一方、2連敗ですでにグループステージ敗退の決まっているカタールは、4日前のセネガル代表戦のスタメンからブディアフをハテムに変更した以外は同じスタメンを採用。これまで通り5バックからのカウンタースタイルで試合に臨んだ。

立ち上がりから互いにゴールに迫りながらも決め手を欠く展開となる中、オランダは26分に左サイドを細かなパス交換で崩すと、ボールを受けたガクポがクラーセンとのパス交換でボックス内まで侵入う。冷静にシュートをゴール右隅に流し込んだ。

先制を許したカタールは、両サイドを起点としたカウンターから攻撃を組み立てるが、オランダの守備陣を攻略できず。なかなかゴールの可能性を感じさせるシュートを打たせてもらえない。

ハーフタイムにかけてはオランダが押し込み、41分にはデ・ローンの鋭い縦パスからボックス内でボールを受けたガクポがゴールに迫ったが、これはオフサイドの判定となり、前半は1-0で終了した。

迎えた後半、オランダは早い時間に追加点を奪う。50分、クラーセンの右クロスが相手DFのクリアミスを誘うと、ファーサイドのデパイがワントラップからシュート。これは相手GKに弾かれたが、こぼれ球をF・デ・ヨングが押し込んだ。

追加点を奪ったオランダは、66分にデパイとクラーセンを下げてヤンセンとベルフハイスを投入。すると直後の67分、ガクポのスルーパスに抜け出したヤンセンの横パスを並走したベルフハイスがゴールに流し込んだが、VARでガクポがトラップした場面でのハンドが認められ、ゴールは取り消された。

その後は互いに選手を入れ替えながらゴールを目指す中、拮抗した展開が続く。そんな中、オランダは試合終了間際の92分にボックス右角付近でボールを受けたベルフハイスがコントロールショットでゴール左上を狙ったが、これはクロスバーに嫌われた。

結局、試合はそのまま2-0でタイムアップ。この結果、2勝目を飾ったオランダがグループAを首位で通過。開催国のカタールは3連敗で大会を終えた。

オランダ 2-0カタール
【オランダ】
ガクポ(前26)
F・デ・ヨング(後4)