日本代表を率いる森保一監督が、27日に行われたFIFAワールドカップカタール2022のグループE第2節・コスタリカ代表戦の試合後会見に臨み、終盤の失点で勝ち点0に終わった一戦を振り返った。

 初戦でドイツ相手に金星を手にした日本は、コスタリカ相手に勝利を収めると、スペインvsドイツの結果によってはグループステージ突破が決まる状況だったが、終盤にワンチャンスをものにされて0-1で敗戦を喫した。

 試合後、森保監督は「相手に点を与えず、我々が攻撃に転じていくという部分では悪くない流れだったと思います。前半はボール持てなかったが、後半は握りながらコントロールして仕留められれば良かったが、残念ながら相手がチャンスをものにした」とコスタリカ戦を総括し、残念な結果であることを認めつつ、「勝つ確率を上げる戦いをしてくれたと思う」と、システム変更等に対応した選手たちに労いの言葉をかけた。

 また、初戦のドイツ戦から5選手を入れ替えたターンオーバーに関しては「全く後悔してない」と語り、その意図を含めて次のように説明した。

「結果がダメだったから、やったことがダメだったと第三者には見られると思いますが、ドイツ戦、そして今日のコスタリカ戦と、非常にインテンシティが高いなか、もう一度スペインと激しく厳しくインテンシティの高い戦いをするために、勝つ確率を上げられるような選択をした。結果的にダメだったが、トライしたことに関しては日本が勝つために必要だったと思ってやりました。実際、その機能がどうだったかは皆さんに評価してもらえればと思います」。

 前半の連携面に関しては、「思ったようなチャンスは多く作れませんでしたが、ボールを握りながらサイドから縦に入れて上田から落として3人目で展開したり、ボールを動かしながら鎌田のところで起点を作れていた。相手もフレッシュですし、そんなに簡単にこじ開けさせてくれなかったっていうのが前半でした」と評価し、後半については「パワーを持たせて選手交代して、ボールも握れたましたし、チャンスの数も増えたと思います」と指摘。その上で、「プロセスに関しては、この試合のために準備したことは間違いなかったと思います」と主張した。

 そして、12月1日に行われるスペイン代表との決戦に向けては「勝ち点を掴み取る、勝利を掴み取るという部分しっかり、この試合と違ったゲームプランをしていく必要、準備する必要がある」とコメント。難しく苦しい試合になる覚悟を口にしつつ、「勝つチャンスは十分あるなと思っていますので、良い準備をして、自信を持って戦いに臨みたいと思います」と、意気込みを口にした。