スペイン&ドイツの優勝国対決、ハイレベルな熱戦を展開
スペイン代表がドイツ代表とのワールドカップ(W杯)優勝国対決は際どい熱戦になった。現地時間11月27日のカタールW杯、グループステージE組の一戦は1-1の引き分けに終わった。
スペインは初戦でコスタリカ代表に7-0の大勝を収めた一方で、ドイツは日本代表に1-2と世界を驚かせる番狂わせを許した。背水の陣になったドイツはスペインを相手に前からのプレッシャーを掛けていくチャレンジングな試合を選択した。
ドイツはスペインのパスワークに外される場面が多い中でもリスクを背負ったプレーを続けた。それが報われかけたのは前半36分、右サイドからのセットプレーに対してDFアントニオ・リュディガーが飛び込んでヘディングシュートがネットを揺らした。しかし、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の確認でオフサイドの判定となりゴールは取り消し。前半を0-0で終えた。
後半もスペインがパスワークで前進するなかで、何回かドイツが引っ掛けてショートカウンターという展開になった。後半12分には敵陣深いところで奪ったドイツがゴール正面からMFジョシュア・キミッヒがシュートを放つ決定機を迎えるも、スペインはGKウナイ・シモンがファインセーブした。
スペインのルイス・エンリケ監督は後半9分にFWフェラン・トーレスからFWアルバロ・モラタにスイッチ。すると後半17分、MFセルヒオ・ブスケツから左サイドに展開されるとDFジョルディ・アルバが最終ラインとGKの間に低いクロス。そこにモラタが走り込んで難しい右足アウトサイドのシュートを流し込んでスペインが1-0と先制に成功した。
ドイツのハンジ・フリック監督は後半25分にストライカーのFWニクラス・フュルクルクや右膝の負傷を抱えるMFルロイ・サネを投入。直後にはフュルクルクがペナルティーエリア内でシモンと1対1になりシュートを放つ決定機があったが、力強く打ったシュートはシモンを直撃してゴールとはならなかった。
圧力を掛け続けたドイツがゴールをこじ開けたのは後半37分、MFジャマル・ムシアラがボールを受けてターンする間際でフュルクルクがボールをかっさらうようにペナルティーエリア内へ前進。そのまま強烈な右足シュートを蹴り込んで1-1の同点に追いついた。
このまま試合は1-1で終了し、2試合を終えてE組はスペインが勝ち点4、日本とコスタリカが勝ち点3、ドイツが勝ち点1となった。最終戦はスペインと日本、コスタリカとドイツが対戦する。(FOOTBALL ZONE編集部)