サッカー日本代表は27日、FIFAワールドカップ・カタール大会のグループリーグ第2戦でコスタリカ代表に0-1と敗北。森保一監督はドイツ戦と同じく試合途中で3バックシステムへの変更を指示していたが、ミハイロ・ペトロヴィッチ率いる北海道コンサドーレ札幌の戦術「ミシャ式」との比較が話題となっている。
森保一監督は、ドイツ戦で後半キックオフからDF冨安健洋(アーセナル)を投入して4バックシステムから3バックシステムへ変更。MF堂安律(SCフライブルク)やFW浅野拓磨(VfLボーフム)らの投入が功を奏したこともあり、試合後に「森保采配が的中」という称賛の声が数多く上がっていた。
一方、コスタリカ戦では前半から相手の強固な守備を前に苦戦。前半途中から3バックシステムへ変更するように指示を出していたほか、後半キックオフからFW上田綺世(サークル・ブルッヘ)とDF長友佑都(FC東京)を下げて、DF伊藤洋輝(VfBシュツットガルト)とFW浅野拓磨(VfLボーフム)を投入している。
さらに後半途中にはMF三笘薫(ブライトン)やFW伊東純也(スタッド・ランス)らサイドアタッカーを相次いで送り出すなど、ドリブル突破からの局面打開を図ろうとしたが、最後までコスタリカ代表のゴールマウスをこじ開けることはできなかった。
そんな森保一監督はかつてサンフレッチェ広島トップチームコーチとして、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督に従事。2012年からペトロヴィッチの後任としてサンフレッチェ広島を率いていた。
それだけに森保ジャパンの戦術に対して「森保さんもミシャ式かな」、「3バックでミシャ式か」といった声が上がる一方で「失点シーンもミシャ式そっくり…」、「弱点までミシャ式真似しなくても…」、「失点シーンで札幌サポーターとばっちり」といった悲観的な見方も。「3バックだからといってすべてがミシャ式ではない」、「ミシャ式はそもそもハイリスクハイリターン」といったコメントも見受けられている。
なおカタールW杯には、「ピクシー」ことドラガン・ストイコビッチ率いるセルビア代表も参戦。25日のグループリーグ初戦・ブラジル戦では攻撃時の戦術に対して、日本のサッカーファンから「ミシャ式だ」という声が沸き起こっていた。