【FIFA ワールドカップ カタール 2022・グループF】クロアチア4-1カナダ(日本時間11月28日/ハリファ インターナショナル スタジアム)
ファンが、サポーターが待ち望んだ一撃だった。前回、2018年のワールドカップ準優勝国ながら初戦のモロッコ戦はスコアレスドロー。この日、カナダを相手にアンドレイ・クラマリッチが決めたゴールに「これが見たかった」とファン・サポーターが歓喜した。
待望のシーンは、カナダに先制を許して迎えた36分だった。相手陣内高い位置、左サイドで起点を作ったクロアチアは、左ボックスの角で受けたイバン・ペリシッチが縦に送ると、相手の背後を取ったクラマリッチがダイレクトでゴール右隅へと流し込んだ。
ABEMAの実況・三上大樹氏が、「やはりペリシッチが起点に」と伝えたこの場面をよく見ると、ボールを持ったペリシッチはDFが足を出す瞬間、右足を引っ掛けるようにして軸足の向きから角度をつけ、相手の股を通していた。解説・鈴木啓太氏が「カナダのDFラインが止まっていた」と分析したが、その隙を見逃さずにタイミングを図り、出し手と受け手の息が合った見事なコンビネーションでかつ、技術が凝縮したゴールだった。
このゴールを目撃したスタンドのサポーターは、両手を突き上げて喜びを表現し、ガッツポーズで母国の今大会初ゴールを堪能した。ABEMAの視聴者も「見応えある」「うっま」「ワーオ」「惚れる」と美しいゴールに魅了され、「こういうサッカーが見たかった」と興奮に浸っていた。前回大会準優勝国に訪れた、今大会初の歓喜の瞬間だった。
その後、クロアチアは44分にゴールを奪い前半で逆転に成功すると、後半に入り、70分に再びクラマリッチのゴールで突き放し、終了間際にロブロ・マイェルが決めてダメ押し。グループステージ突破に向けて、次のベルギー戦へと望みをつないだ。
(ABEMA/FIFAワールドカップ カタール 2022)