スペイン代表のルイス・エンリケ監督が、ドイツ代表戦について振り返った。スペインサッカー連盟(RFEF)が伝えた。

27日、スペインはカタール・ワールドカップ(W杯)グループE第2節でドイツと対戦した。

スペインは初戦で7ゴールの大勝を収め、勝てばグループステージ突破をほぼ決められる試合に。一方のドイツは、敗れれば突破がとても難しい状況となった中で迎えた。

試合は強豪国同士の拮抗した展開となると、なかなかゴールが生まれずに後半へ。すると62分にアルバロ・モラタがネットを揺らしてスペインが先制する。

敗れれば敗退の危機が高まるドイツ。すると83分にニクラス・フュルクルクがネットを揺らして同点に。その後は得点が動かず、1-1の引き分けに終わった。

試合後、ルイス・エンリケ監督は「ドイツ戦で勝てるチャンスがあったにも関わらず、最後の数分で勝てなかったというのは不思議な感覚だ」とコメント。「2試合の後、我々は死のグループをリードしている」と、首位に立っているという事実が大事だとした。

また「目標はグループで首位通過を果たすこと、すでに示したことを確認することだ」と語り、第3戦でしっかり首位を目指すと意気込んだ。

試合については「我々がなんとかリードしたが、ドイツのパニックに付き合ってしまった。そして両者のやり合いが始まった」と語り、「正確さと冷静さが足りず、自分たちの望むところへ試合を持っていけなかった」とコメント。「落ち着くのは難しいが、我々は少し地に足をつけ、冷静さが欠けていた」と、相手に付き合い、冷静に判断してプレーできなかったとした。

チームの雰囲気についても「失望感。それがドレッシングルームで感じられたものだ。ただ、正直に言って負けていたかもしれない」とコメント。逆転される可能性もあったとした。

ターニングポイントとなった点については、1-0とリードした後にマルコ・アセンシオが決定機を逸したシーンをあげ「決定的なものになっただろうと思う」とコメント。それでも「ドイツは強豪国であり、このワールドカップで優勝する可能性を否定する人はいない。我々は彼らと互角に戦ってきた」と、相手は強豪であり変わらず優勝候補であるとした。

スペインは12月1日に第3戦で日本代表と対戦。グループステージ突破を目指す。