一時2点ビハインドも、アブバカル&シュポ=モティングが立て続けにゴール
カタール・ワールドカップ(W杯)グループG第2節のセルビア代表とカメルーン代表の一戦は、激しい点の取り合いとなっている。前半29分にカメルーンがCKから先制ゴールを挙げると、前半アディショナルタイムには、セルビアが2点を加えて一気に逆転した。
後半に入っても互いに譲らない。後半8分にセルビアは、華麗なパスワークでカメルーンの守備を崩し切り、最後はエースのFWアレクサンタル・ミトロヴィッチが、直近の代表戦6試合で7点目となるゴールを決め、リードを広げる。
ところが現在W杯8連敗中のカメルーンは、ここから反撃。後半18分に最終ラインの裏を取ったFWヴァンサン・アブバカルがGKと1対1になると、足の甲でボールを高く浮かせたループシュートをゴールに決めた。最初はオフサイドと判定されたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の結果、オンサイドであることが確認されてゴールが認められた。
これで勢い付いたカメルーンは、その3分後にもアブバカルが最終ラインの裏を取り、横パス。これをMFエリック・マキシム・シュポ=モティングがゴールに決めて、試合を振り出しに戻している。
「不屈のライオン」の愛称どおり、諦めない姿勢を見せて同点に追いついたカメルーン。セルビアのベンチにいるドラガン・ストイコビッチ監督が現役時代に見せていたような華麗なループシュートで勢いを取り戻した彼らは、逆転ゴールを挙げてW杯の連敗を止めることができるだろうか。(FOOTBALL ZONE特派・河合 拓 / Taku Kawai)