元日本代表FWの福田正博氏、同MFの前園真聖氏が11月28日、TBS系の情報番組「ひるおび」に出演。日本対コスタリカ(0-1)を振り返った。

 コスタリカ戦の敗戦に、福田氏はドイツ戦との「落差が凄い」「真逆。こんなに人って落ち込めるんだなと思った」、前園氏も「ショックだった」「なかなか崩し切れず。想定した通りの、逆に言うと負け方」と、残念がった。

 同番組では、3つの誤算があったと紹介。1つ目は「攻守が中途半端に」。前園氏は、試合直前のコイントスでキャプテンの吉田麻也が日向の陣地を取ったため、「押し込んで(相手陣地の)日陰のほうに押し上げると想定したと思った」という。攻撃的に入ると予測していたと振り返る。

 ところが、実際には「攻撃も単調で、スピードが上がらない。横パスだけだし。縦に入れてもがスイッチが入らない。スピードも上がらない。(ボールを相手に)奪われても、すぐに奪う守備ができていない」ため、前半は「0-0でもいい戦い方だと理解した」という。

 2つ目は「システム変更も不発」。4-2-3-1から3-4-3にしたものの、攻撃が思うようにいかず、鎌田大地が後ろの選手に前に出るよう要求したと紹介。福田氏は「サッカーではよくある。前の選手と後ろの選手で状況の違い、温度差がある。そういうシーンが出るのは、チームがうまくいっていない」と解説した。
 


 3つ目は「まさかの失点」。81分にコスタリカのケイセル・フレールに決められたシーンを、前園氏はこう振り返った。

「伊藤(洋輝)のクリアと、吉田もパスだったと思うけど、ちょっとフワッとして、しかも中にパスをしてしまった。守田(英正)も、スライディングでなくて普通に寄せていればクリアできたのに、身体を投げ出してしまった。怪我から復帰して、後半、あの時間も含め、コンディションが良い状態ではなかったかもしれない。シュートも、ちゃんと当たったシュートではなかったから、タイミングがずれて。権田(修一)は先に飛んだら合わなかった。ちゃんと当たっていれば止められた。ミスキックに近いシュートだったと思う」

 また、福田氏は「日本がずーっと攻めていて、ボールをつないでいる、と。だから、クリアして相手ボールにしたくないから、つなごうとした。あそこだけ切り取ると、クリアは当たり前だけど、日本選手の心理はボールをキープできていた。流れのなかでは分からなくはないが、やってはいけないプレーだった」と述べる。

 スペイン戦に向けては、前園氏は「コスタリカ戦のように迷うことはないと思う」、福田氏も「チャレンジャーとしてドイツ戦のように思い切ってできる意味で、コスタリカ戦のようにはならない」と期待した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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