日本代表FW伊東純也(スタッド・ランス/フランス)が、FIFAワールドカップカタール2022・グループE最終節のスペイン代表戦に向けた意気込みを語った。
27日に行われたグループE第2節でコスタリカ代表に完封負けを喫し、勝ち点を伸ばすことが出来なかった日本代表。現在は1勝1敗・勝ち点「3」でグループEの2位に付けている。最終節でスペイン代表に勝利すれば無条件で決勝トーナメント進出が決まる状況となっているが、同試合に敗れた場合はグループステージ敗退が決定。また、引き分けた場合も他会場の結果次第では決勝トーナメントに進出できない可能性がある。
ここまで2試合に出場している伊東は「絶対に勝ち点を取らないといけない試合だったので、残念な試合だったかなと思います」とコスタリカ代表戦での敗北に悔しさを滲ませつつ、最終節に向けては「切り替えるしかないかなと思います。どっちみちやるしかないので」と気持ちの切り替えを強調した。
大一番で激突するのはFIFAランク7位の強豪スペイン代表。今大会では初戦でコスタリカ代表を相手に7-0で大勝。ドイツ代表と対戦した第2節は1-1の引き分けに終わったものの、華麗なパスワークと緻密な連携を武器に大半の時間で試合を支配した。スペイン代表vsドイツ代表の一戦を仲間とともに観戦したという伊東は、試合の印象について「スペインがボールを握ってドイツを圧倒していたというイメージがあります」とコメントしつつ、大一番に向けての意気込みを次のように語った。
「ドイツ戦の前半のようにはならないようにはしたいです。ある程度プレッシャーをかけないと相手に自由にやられてしまうと思うので、プレッシャーを上手くかける時間も必要ですし、もっとボールを持つ時間も必要かなと思います。どんなに上手い選手でもプレッシャーをかけられたら嫌だと思いますし、それがかからないと上手い選手たちの持ち味が発揮されてしまいます。自由にやらせないっていうのは大事になると思います」
また、同選手は対峙が予想されるスペイン代表の左サイドバック(SB)ジョルディ・アルバ(バルセロナ)についても言及。「上手いし、運動量があるなと思います。オーバーラップのタイミングとかが上手いし、クロスの質も低くて速いボールが結構出ているイメージがあります。自分が(マークに)付かなければならない時はハッキリと付いて、受け渡せるところは受け渡してやりたいと思います」とコメントしている。
優勝候補とも目される強敵との大一番を控える日本代表。伊東は「強いというのは分かっていますが、こっちも勝たなければいけません。強いメンタルを持って挑むのはもちろんですけど、チームとしてうまく戦えないと、格上のチームには勝てないと思います。守備をしっかりするのはもちろんですけど、そこから質の高いカウンターや、奪ったボールをつなぐところだったりが大事になると思います」と意気込みを示した。