現地時間11月28日をもって、カタール・ワールドカップ(W杯)のグループステージ第2節が終了。29日からいよいよ運命の最終節を迎える。決勝トーナメント進出に駒を進めるのは、いったいどの国か。現時点での状況を整理する。

 まず、すでに突破or敗退が決定しているのは以下の5か国。連勝で勝点6を積み上げたチームが前者、連敗で勝点を1つも得られていないチームが後者となっている。

カタール(A組/敗退)
フランス(D組/突破)
カナダ(F組/敗退)
ブラジル(G組/突破)
ポルトガル(H組/突破)

 よって、最後まで4か国でしのぎを削るのは、B、C、Eの3組。なかでも注目は、初戦で日本がドイツを撃破し、“二強二弱”と見られていた勢力図に異変が起こったE組か。2節ではスペインに0-7で大敗を喫したコスタリカが、勢いに乗る日本を破ったことで、より混沌。4度の優勝を誇るドイツが、最下位で最終節を迎えており、不気味さを感じさせる。
 
 また、サウジアラビアがアルゼンチン相手に歴史的勝利を収めたC組も白熱。順位が上からポーランド、アルゼンチン、サウジアラビア、メキシコが揃って、決勝トーナメント進出の可能性が現実的に残されている。初戦で世界に衝撃を与えたサウジアラビアは、さらなるドラマを起こすべく、28年ぶりの16強入りを目ざす。

 もっとも、三つ巴となっている他の5組の戦いも最後の最後まで見逃せない。F組に入る前回大会3位のベルギーは、2節でモロッコに24年ぶりのW杯での勝利を献上し、現在3位。調子がいまひとつ上がらず、最終節は首位のクロアチアと対戦のうえ、突破を争う好調モロッコの相手は、敗退が決まったカナダ。痺れる攻防となりそうだ。

 今大会はサプライズが続出するなか、グループステージでもう一波乱、二波乱が起こるのだろうか。最終節では同グループの2試合は同時キックオフとあって、情報戦にも注目したい。
各グループの順位表(2節終了時)
※★=決勝T進出決定 ▼=GS敗退が決定

■グループA
1位 オランダ
(勝点4:1勝1分0敗/3得点・1失点/+2)
2位 エクアドル
(勝点4:1勝1分0敗/3得点・1失点/+2)
3位 セネガル
(勝点3:1勝0分1敗/3得点・3失点/0)
4位 カタール▼
(勝点0:0勝0分2敗/1得点・5失点/-4)

■グループB
1位 イングランド
(勝点4:1勝1分0敗/6得点・2失点/+4)
2位 イラン
(勝点3:1勝0分1敗/4得点・6失点/―2)
3位 アメリカ
(勝点2:0勝2分0敗/1得点・1失点/0)
4位 ウェールズ
(勝点1:0勝1分1敗/1得点・3失点/-2)

■グループC
1位 ポーランド
(勝点4:1勝1分0敗/2得点・0失点/+2)
2位 アルゼンチン
(勝点3:1勝0分1敗/3得点・2失点/+1)
3位 サウジアラビア
(勝点3:1勝0分1敗/2得点・3失点/―1)
4位 メキシコ
(勝点1:0勝1分1敗/0得点・2失点/-2)

■グループD
1位 フランス★
(勝点6:2勝0分0敗/6得点・2失点/+4)
2位 オーストラリア
(勝点3:1勝0分1敗/2得点・4失点/―2)
3位 デンマーク
(勝点1:0勝1分1敗/1得点・2失点/―1)
4位 チュニジア
(勝点1:0勝1分1敗/0得点・1失点/-1)
 
■グループE
1位 スペイン
(勝点4:1勝1分0敗/8得点・1失点/+7)
2位 日本
(勝点3:1勝0分1敗/2得点・2失点/+0)
3位 コスタリカ
(勝点3:1勝0分1敗/1得点・7失点/―6)
4位 ドイツ
(勝点1:0勝1分1敗/2得点・3失点/-1)

■グループF
1位 クロアチア
(勝点4:1勝1分0敗/4得点・1失点/+3)
2位 モロッコ
(勝点4:1勝1分0敗/2得点・0失点/+2)
3位 ベルギー
(勝点3:1勝0分1敗/1得点・2失点/―1)
4位 カナダ▼
(勝点0:0勝0分2敗/1得点・5失点/-4)

■グループG
1位 ブラジル★
(勝点6:2勝0分0敗/3得点・0失点/+3)
2位 スイス
(勝点3:1勝0分1敗/1得点・1失点/+0)
3位 カメルーン
(勝点1:0勝1分1敗/3得点・4失点/―1)
4位 セルビア
(勝点1:0勝1分1敗/3得点・5失点/-2)

■グループH
1位 ポルトガル★
(勝点6:2勝0分0敗/5得点・2失点/+3)
2位 ガーナ
(勝点3:1勝0分1敗/5得点・5失点/+0)
3位 韓国
(勝点1:0勝1分1敗/2得点・3失点/―1)
4位 ウルグアイ
(勝点1:0勝1分1敗/0得点・2失点/-2)

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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