現地時間11月29日、カタール・ワールドカップ(W杯)が大会10日目を迎えた。グループA組の最終戦2試合が同時開催され、2大会ぶりに出場したオランダは、ホスト国カタールと対戦した。

 グループAではすでにGS敗退が決まっているカタールに対し、首位オランダ(勝点4、エクアドルと同勝点)はここまで1勝1分。このカタール戦で、引き分け以上の結果でラウンド・オブ16進出が決まるという大一番だ。
 
 オランダはこの試合で、9月にハムストリングを負傷し、これまでベンチスタートが続いていたデパイが今大会初先発。試合開始から前線で存在感を発揮し、ゴール前に度々迫る。

 そして26分、オランダが先制点をゲット。ガクポがワンツーで抜け出し、右足のシュートでネットを揺らす。PSVに所属する23歳のストライカーはGS通算3試合連続のゴールとなった。
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 その後もオランダのボール保持率は60%超という時間帯が続き、ゲームを掌握。前半を1点リードで折り返した。
 
 1点リードで迎えた後半、50分にオランダのデパイがシュートを放つ。これはGKに弾かれるが、こぼれ球に詰めていたデ・ヨングが押し込み、カタールを突き放した。

 さらに68分、ガクポのお膳立てで途中出場のベフルハイフがネットを揺らすが、ガクポが収めた際にボールが腕に当たっていたことがVARで確認され、得点は取り消された。

 カタールも必死に敵陣に踏み込むが、フィニッシュの精度を欠く。82分にはオランダの最終ラインを突破してゴールに迫り、ネットを揺らしたが、その前のプレーでファウルを取られ、無効となった。

 試合はそのまま2-0で終了。オランダは2勝1分けで勝点7、負けなしで決勝トーナメント進出を決め、カタールは勝点0で大会を終えた。開催国がGS全敗、勝点0はW杯史上初となった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部