スペイン代表MFコケ(アトレティコ・マドリード)が、FIFAワールドカップカタール2022・グループE最終節の日本代表戦に向けた意気込みを語った。29日、スペイン紙『マルカ』がコメントを伝えている。

 今回のカタール大会で、3大会ぶり2度目のW杯制覇を目指しているスペイン代表。コスタリカ代表との初戦に7-0で大勝し、第2節ではドイツ代表と1-1の引き分け。ここまで1勝1分の勝ち点「4」でグループEの首位に付けており、最終節の日本戦に勝利すれば無条件でグループ首位通過、引き分けた場合でも決勝トーナメント進出を決めることが可能となっている。

 国内屈指の強豪アトレティコ・マドリードで主将を務めているコケは現在のチーム状況について「すべての試合に勝ちたいと思っていたが、それを達成することはできなかった。しかし、強豪を圧倒することはできたと感じているよ。チームは意欲とエネルギーに満ち溢れている。上手く行っているし、これからも今まで通りやっていきたい」とコメント。最終節で激突する日本代表の印象については次のように語った。

「ドイツ代表との初戦を見て、とてもよく動き、そして組織化されているチームだと感じたよ。後方に多くの人数を集めている時でも、エネルギーを持って前方に出てくる。我々とドイツ代表は似ているので、似たような試合展開になると思っているよ。そして、クボ(久保建英)のことは誰もが知っている。彼らはチームの信念と共に死ぬことができる集団だ。それこそが日本代表の強みと言えるだろう」

 一部では、準々決勝でのブラジル代表との対戦を避けるため、グループE最終節であえて勝利せず、意図して2位通過を狙うのではないかとも噂されているスペイン代表。コケはこうした噂について次のように言及している。

「僕たちは誰も恐れてはいない。すべての代表チームをリスペクトしているよ。まずは日本代表に勝利しなくてはならないので、準々決勝のことは考えていない。僕たちのアイデアは目の前の試合に勝利し、次にどこがやってくるのかを見ることだ。もし、準々決勝でブラジル代表と対戦することになるのであれば、最高の準備をして臨みたい。全ての試合に勝つという考えは変わらないよ」