フォーデン、ラッシュフォードと先発起用した選手がゴール

 イングランド代表は、現地時間11月29日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)のグループリーグB組第3戦でウェールズ代表に3-0で勝利した。「バトル・オブ・ブリテン」を制したイングランドは、グループ首位で2大会連続の決勝トーナメント進出を決めた。この試合では、日本の山下良美審判員が第4審判として今大会5試合目の担当を務めた。

 イングランドは前の試合からスタメン4人を入れ替え、経験豊富なMFジョーダン・ヘンダーソンとDFカイル・ウォーカー、若いMFフィル・フォーデンとFWマーカス・ラッシュフォードが今大会初スタメンを飾った。突破のために勝利が最低条件のウェールズも先発の顔ぶれに3人の変化を加えて試合に臨んだ。

 キックオフからイングランドがボールを保持して、ウェールズ陣内でのプレーを続けた。前半10分にはFWハリー・ケインのスルーパスからラッシュフォードがGKとのと1対1の決定機を迎えたが、ウェールズGKダニー・ウォードの好守に阻まれた。

 ウェールズは辛抱強く相手の攻撃を跳ね返し続けるも、前線でボールを収めることができず、防戦一方の展開を強いられた。前半36分には強烈なシュートを頭部に受けたDFネコ・ウィリアムズが途中交代を強いられるアクシデントにも見舞われた。

 すると迎えた後半5分、イングランドがセットプレーから試合を動かした。やや右寄りの位置で得た直接フリーキック(FK)をラッシュフォードが直接叩き込んだ。さらに、その1分後にはFWハリー・ケインのアシストからフォーデンが追加点。先発に抜擢された2人が結果を残した。

 後半早々に2点のリードを奪ったイングランドは10分過ぎでエースのケインを下げるなど、決勝トーナメントを見据えた采配を見せた。同23分にはラッシュフォードがダメ押しの3点目を奪い、試合の行方を決定づけた。

 英国対決を制したイングランドは2勝1分の勝ち点7でグループ首位の座を確保。2大会連続でベスト16に駒を進めた。決勝トーナメント1回戦ではA組2位のセネガルと対戦する。一方、64年ぶりの大舞台に挑んだウェールズは1分2敗の勝ち点1で最下位。勝利を挙げられないままカタールを去ることになった。(FOOTBALL ZONE編集部)