イングランド代表のガレス・サウスゲート監督が30日、FA(イングランド・サッカー協会)の公式サイトでコメントした。
29日、イングランドはFIFAワールドカップカタール2022のグループB第3戦でウェールズと対戦。W杯本大会では初となる“英国対決”(バトル・オブ・ブリテン)に臨んだ試合は、後半早々に動く。50分、フィル・フォーデンがファウルを受けてゲットしたFKを、マーカス・ラッシュフォードが直接沈めて先制すると、1分後にはハリー・ケインのアシストから、走り込んだフォーデンが追加点。怒涛の進撃で2点のリードに拡げると、最後はラッシュフォードが裏のスペースを突いてこの日2点目。結局“スリーライオンズ”が3-0で力の差を見せつけた。
この結果、イングランドはグループBを1位通過。決勝トーナメント1回戦はセネガルと対戦することとなった。一方でウェールズは最下位でのグループステージ敗退が決まっている。
試合後、サウスゲート監督がインタビューに応じ、試合を振り返った。
「イングランド人の観衆の前でプレー出来たのは、素晴らしい気分だ。この大会のために彼らがどれだけ遠くまで来てくれたかを考えるとね。彼らにとっても特別な夜だし、僕らにとってもそう。大きな試合ではプレッシャーもかかるけど、上手く対処出来た。落ち着いて、我々のクオリティを見せた」
「前半は試合をコントロールしていたが、大きなチャンスは十分に作れていなかった。マーカスが背後のスペースに走った(10分のシーン)だけだ。ファイナルサードでもう少し推進力と怖さ、スピード感が欲しかった。後半で2点を奪ったら、相手のメンタルがやられたのは分かっていた。タフだったけど、我々は最後まで規律とクオリティを保った」
また、この日初先発となったラッシュフォードについても言及している。
「彼にとって素晴らしいね。本当によくトレーニングしていて、代表に戻ってきてから印象的だった。ハットトリックまで行けたかもしれないね。FKも彼の武器。信じられないほどのものだね。前半は(ラッシュフォードとフォーデン)2人とも少し大人しいと思った。後半、2人の配置を逆にしたけど、本当に期待に応えてくれた。2人とも得点出来たのは素晴らしい」
56年ぶりの頂点に向け、まずは第1のミッションをクリアしたイングランド。勢いそのままに、今度こそタイトル獲得はなるか。