徹底的に守りにくるとも予想されるコスタリカをどう崩すか

FIFAワールドカップ・カタール大会にて、スペイン代表と並んでグループEの本命と思われていたドイツ代表。しかし2試合を消化し、まさかの1分1敗で最下位に沈んでいる。

初戦の日本戦を落としたことでプランが一気に狂うことになり、最終節のコスタリカ戦はとにかく勝つしかない。勝ち点3で2位の日本がスペインに敗れた場合、ドイツはコスタリカを撃破すれば日本を抜いて2位に上がることになる。

また日本が引き分けた場合でも、ドイツはコスタリカに2点差以上つけて勝てば得失点差で2位へと滑り込む(日本とスペインが0-0の場合、ドイツは1-0勝利でも総得点で2位通過)。

当然ドイツは攻めにくるだろう。独『Bavarian Football Works』ではボランチにジョシュア・キミッヒとレオン・ゴレツカ、2列目は右にレロイ・サネ、左にジャマール・ムシアラ、トップ下にトーマス・ミュラー、最前線にスペイン戦で同点ゴールを挙げたニクラス・フュルクルクの攻撃陣を提案している。

問題はコスタリカの守備を崩せるかどうかだ。コスタリカは初戦のスペイン戦こそ0-7の大差で落としたが、5バックをベースとした日本戦での守備はまずまず堅かった。ゴール前に守備陣を並べられると、ドイツでも攻めあぐねるかもしれない。

勝ち点3で3位のコスタリカは、2位の日本がスペインに敗れ、自分たちがドイツと引き分ければ2位で決勝トーナメントへ行ける。彼らにとって最も可能性が高いベスト16進出シナリオのはずで、スペインが日本を倒すことを願っているはずだ。このあたりは同時キックオフの日本VSスペインの結果を見ながら柔軟に判断してくるだろう。

一方でコスタリカがドイツと引き分けるなら、日本にとってもチャンスだ。スペインと引き分け以上で突破できることになり、コスタリカの守備がドイツにどこまで通用するのかは非常に気になるポイントだ。

ドイツとしては戻ってきたサネのスピード、スペイン戦で見せたフュルクルクの得点力を引き出したい。他にもマリオ・ゲッツェ、カイ・ハフェルツ、カリム・アデイェミ、ユウスファ・ムココ、ユリアン・ブラント、ヨナス・ホフマンなどタレントは豊富に揃う。思うように得点を奪えない場合は次々と攻撃カードを切る総攻撃体制でくるだろう。

果たしてドイツの攻撃力ならコスタリカを崩せるのか。日本VSスペインに合わせ、コスタリカ守備陣VSドイツ攻撃陣の攻防も要注目だ。