今大会でも躍動しているムバッペ
FIFAワールドカップ・カタール大会を戦うフランス代表は、12月1日にチュニジアと対戦する。彼らはグループステージ第2節終了時点ですでに決勝トーナメント進出を決めており、今回のチュニジア戦でローテーションを行うことも十分に考えられるが、23歳のエースFWキリアン・ムバッペは引き続きスタメン入りとなる可能性もありそうだ。
初戦のオーストラリア戦で1ゴール1アシストを記録し、続くデンマーク戦では2ゴールの活躍でチームを勝利に導いたムバッペ。2018年ロシア大会で4ゴールを決めていたため、大会通算得点数をすでに7まで伸ばしている。
フランス代表におけるワールドカップ通算得点ランキングは、FWティエリ・アンリ氏の6ゴールが2位となっていたが、ムバッペはそれを抜いて単独2位に浮上。次に目指すはジュスト・フォンテーヌ氏の13ゴールとなった。
仏『Europe 1』は、ディディエ・デシャン監督がチュニジア戦でローテーションを行う可能性について触れつつ、ムバッペが先発出場となる可能性についても言及している。彼を普通の選手と同列に扱うのは難しいと述べており、チュニジア戦の結果次第では、23歳のムバッペが、35歳のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシや37歳のポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドに並ぶかもしれないと伝えている。
今回のカタール大会が最後のワールドカップとなりそうなメッシとロナウドは、今大会でもすでにゴールを記録しており、大会通算得点数を両者ともに8まで伸ばしている。しかし、大会通算7得点のムバッペがチュニジア戦でゴールを決めれば、一時的に彼らの記録に並ぶ、もしくは超えることもありえる。
今のムバッペの状態を踏まえれば、試合に出れば出るだけ得点を積み重ねることができるだろう。ロシア大会では得点ランキング2位タイに終わっていたが、今大会は彼が得点王最有力候補とも言える。
一方、フランス代表が本気でワールドカップ2連覇を目指すなら、他の選手たちと同様にムバッペを今回のチュニジア戦でしっかりと休ませたいところ。デシャン監督はどのような決断を下すのか。