スペイン代表を率いるルイス・エンリケ監督が、FIFAワールドカップカタール2022・グループE最終節の日本代表戦に向けた意気込みを語った。
2010年の南アフリカ大会以来3大会ぶり2度目となるW杯制覇を目指すスペイン代表。今大会ではコスタリカ代表との初戦に7-0で大勝し、第2節では”ヨーロッパのライバル”ドイツ代表と1-1で引き分け。ここまで1勝1分・勝ち点「4」でグループEの首位に付けており、最終節の日本代表戦で引き分け以上の成績を収めれば、無条件で決勝トーナメント進出が決まる状況となっている。
前日会見に出席したエンリケ監督は「我々にはアドバンテージがあるが、この試合に勝って次に進む必要がある。何も恐れるものはない。死の組を1位で通過することだけを考えているよ」と意気込みを示した上で、対戦相手の日本代表の印象について次のようにコメントした。
「日本代表とは昨年の東京五輪でも対戦したが、その時のメンバーを7人も擁している。そして多くの選手がヨーロッパで活躍している。ダイナミックで速く、そして重さも持ち合わせたチームだ。非常に鋭いプレスを仕掛けてくるからね。素晴らしい中盤を有しているし、攻撃のスピードも速い。鎌田大地や田中碧、遠藤航、久保建英、南野拓実といったトッププレーヤーも多く抱えている」
「明日は我々にとって大きな試練になるだろう。苦戦するかもしれない。五輪では1-0で勝利したが苦戦したし、過去には五輪で敗れたこともある。タフな試合になることは間違いない。我々はボール支配率で上回るかもしれないが、相手は走れるチームだ。強固なブロックを形成することもできるし、高い位置からプレッシングをしている試合も見た。丁寧にビルドアップし、チャンスをうかがう。そのスタイルで戦えることを願っているよ」
一部では、決勝トーナメントでの戦いを見据えて主力選手を温存するのではないかとも噂されているスペイン代表。エンリケ監督はメンバー選考について「まだトレーニングが残っており、スタメンは現段階では決めていない」とコメント。負傷による欠場の可能性が伝えられているガビ(バルセロナ)とロドリ(マンチェスター・C/イングランド)については次のように言及した。
「出場の可否は状況によって変わるだろう。26人も選手がいるので彼らがプレーできない場合は違う選手がプレーすることになる。トレーニングを経て、明日の最終的判断を下したいと思う。2人ともメディカルを受けているが、リスクを犯す必要はない。練習で好調であればプレーするだろう」
運命の一戦は日本時間の12月2日午前4時にキックオフを迎える。