日本代表DF冨安健洋(アーセナル/イングランド)が30日、FIFAワールドカップカタール2022・グループE最終節のスペイン代表戦に向けた意気込みを語った。

 1勝1敗の勝ち点「3」で現在グループEの2位に付けている日本代表。現地時間12月1日に行われるスペイン代表との最終節で勝利を収めれば無条件で決勝トーナメント進出が決まる状況となっている。しかし、同試合に敗れた場合はグループステージ敗退が決定。引き分けた場合にもコスタリカ代表vsドイツ代表の結果次第では決勝トーナメント進出が叶わない可能性もある。

 別メニューでの調整が続いていた冨安は29日から全体練習に復帰。現在の自身のコンディションについて「もう大丈夫です。問題ないです」とコメントしつつ、翌日に控えた大一番に向けて「決勝トーナメント1回戦のつもりでやれれば良いと思います。まだ24時間ありますし、今からスイッチを入れても疲れてしまうので、やるべき時にしっかりとスイッチを入れて出し切ることができればいいなと思っています」と意気込みを語った。

 決勝トーナメント進出をかけて戦うのは、今大会の優勝候補の一角とも目されているスペイン代表。冨安は対戦相手の印象について「世界的に見ても難しい相手です。選手一人一人がクオリティを持っていますし、サッカーを知っているなと個人的には思っています。感覚というか、小さい時からしっかりサッカーの本質だったり、構造を知ってる選手たちが多いのかなと感じています」とコメント。強敵撃破のためのポイントについて問われると次のように語った。

「ボールを奪った時にどこのスペースが空いているかという共通認識と、そこに届ける技術・判断ですかね。即時奪回はスペイン代表の長所だと思うので、ボールを来る前にどこが空いてるかを感じておくことが必要になります。僕たちには前線にスピードのある選手たちがいるので、滞空時間の長いボールを裏のスペースに落としたりすればDFは嫌がると思います。誰も走ってなくてもボールだけ置けば、後からでも追いつける選手たちがいるので、そういったところにトライできればいいかなと思います」