サッカー日本代表は1日、カタールワールドカップの決勝トーナメント進出をかけた大一番に臨む。
グループステージ最終戦の相手はスペイン代表。日本代表を第2戦で破ったコスタリカ代表に7-0で圧勝した、世界屈指の強豪だ。
「口だけの選手にはなりたくないので、できれば今はあまりしゃべりたくないですね」
普段からスペインでプレーするMF久保建英は、引き締まった表情でそう語った。漂わせるオーラには強烈な覚悟がにじむ。
「明日、チャンスがあればピッチ上で語れるような選手になりたいと思います」
自らと縁の深い相手との戦いを制することができれば、日本代表が2大会ぶりの決勝トーナメントに進出するための道が拓く。ベスト8以上という目標を達成するには、必ず通らなければならない道である。
国を背負って戦うことのプレッシャーや、絶対に負けられない試合という緊張感もあるだろう。しかし、久保の心は平穏を保っているようだった。「落ち着いています。別に焦っても試合は明日来るので。いい準備をしたい」と述べ、スペイン戦前日練習後の囲み取材をわずか2分半で言葉少なに切り上げた。
「勝ち点3にフォーカスできない選手は、明日の試合に出るべきではない。それが全てだと思います」
まっすぐ前を見つめる視線の先には、日本代表が勝利した後の光景が映っているのだろう。締めくくりの言葉は、久保なりの決意表明だ。
(取材・文:舩木渉)
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