日本代表MF柴崎岳(レガネス)は、森保一監督のもとでコンスタントにプレー。FIFAワールドカップ・カタール大会ではドイツ戦とコスタリカ戦いずれも出番がなかったが、MF遠藤航(VfBシュツットガルト)の負傷もありスペイン戦での先発出場が予想されている。そんな柴崎岳が、森保一監督との関係やバヒド・ハリルホジッチをはじめとする外国人監督の問題点を語った。

 柴崎岳はブラジルW杯終了後の2014年9月に日本代表デビューも、ハリルホジッチ体制のもとでは大半の公式戦でメンバー外に。それでも西野朗監督のもとでロシアW杯全4試合でスタメン出場したほか、森保一監督のもとではほぼ毎回招集メンバー入り。カタールW杯アジア最終予選ではMF守田英正(スポルティングCP)やMF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)らの台頭もありベンチ要員に降格したが、それでも頼れる中堅選手としてカタールW杯の戦いに挑んでいる。

 そんな柴崎岳はスペイン戦を前に、スペイン紙『アス』のインタビューに対応。「(アルベルト・ザッケローニ、ハビエル・アギーレ、バヒド・ハリルホジッチと)日本代表は外国人監督のもとでプレーするのに慣れていた。今は森保一だけど、日本人監督のもとでプレーすることについてはどう思うか」と質問を受ける。

 すると同選手は「日本人という点で、何よりもコミュニケーションの問題で助けになりますね。日本語で会話できるという点が大事なんです」と回答。

 「外国人監督の時は、文化や言葉の壁がありました。通訳がいてもまったく同じことを訳していなかったり、間違えたりすることもありましたね。もちろんそうしたことは受け入れています。でも、日本語でコミュニケーションをとる方が良いに決まっています」と、外国人監督のもとで日本代表選手が問題を抱えていた過去を明かしている。

 さらに森保一監督の人柄を聞かれると「森保さんは真面目ですし、僕たち選手への向き合い方や日本人選手の性格をしっかり理解しています。ロシアW杯終了後から4年間ずっと一緒にやってきましたし、森保監督のもとでとてもうまくいっていますよ」と、指揮官に対する信頼感を語った。

 森保一監督はカタールW杯の日本代表メンバー発表1カ月前、柴崎岳の所属先であるレガネスを訪問。MF旗手怜央(セルティック)の選出を望む日本代表サポーターから反発の声が上がっていた。

 先月17日の強化試合・カナダ戦では鮮やかなパスからMF相馬勇紀(名古屋グランパス)の先制ゴールをアシストした柴崎岳。好調ぶりをアピールしているだけに、スペイン戦でのプレーを強く望んでいるはずだ。